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国内・海外ニュース

こんな年

 1992年は、内外ともに「曲がり角」が目立つ激動の1年だった。国内においては東京佐川急便事件が政界を震撼させ、「竹下派支配」の象徴だった金丸信自民党前副総裁が議員辞職、竹下派は分裂した。経済はバブル後遺症の「複合不況」が長期化し、土地神話も崩れ始めた。天皇陛下の訪中、PKO部隊のカンボジア派遣は「戦後」の転換点でもあった。海外では冷戦構造の崩壊を物語るように米国に戦後世代の大統領が誕生した一方、民族対立や内戦が各地で続発した。(1992.12.30中日新聞朝刊より)

その他の世相

 100歳の姉妹きんさん・ぎんさんが人気者に/「クレヨンしんちゃん」アニメ放送開始/ヒット曲…米米CLUB「君がいるだけで」、J-WALK「何も言えなくて…夏」/ヒット映画…「紅の豚」、「氷の微笑」/ヒットドラマ…「愛という名のもとに」、「ずっとあなたが好きだった」/新語・流行語…「冬彦さん」、「複合不況」

プロ野球優勝チーム(☆は日本一)=ヤクルト(野村克也)/☆西武(森祇晶)

中日(高木守道)順位=6位

高校野球甲子園優勝校=春/帝京(東京)・夏/西日本短大付(福岡)

往く人

若山富三郎(俳優、62歳 4.2)、尾崎豊(歌手、26歳 4.25)、長谷川町子(漫画家、72歳 5.27)、松本清張(作家、82歳 8.4)、五社英雄(映画監督、63歳 8.30)、太地喜和子(女優、48歳 10.13)

国内ニュース

国内佐川事件で政治不信頂点に

 2月14日、「東京佐川急便」の渡辺広康元社長らが特別背任容疑で東京地検に逮捕され、政界への献金疑惑も発覚。金子清新潟県知事が辞任。5億円献金で罰金刑を受けた金丸信前自民党副総裁が議員辞職。竹下政権誕生時の右翼・暴力団関与の解明と併せ、国会の証人喚問・尋問が続き、政治不信は頂点に。竹下派も分裂。金丸氏との親交がとりざたされた田辺誠社会党委員長も辞意を表明した。

国内“平成不況”どん底

 バブル経済の崩壊で東京証券取引所第1部の平均株価は8月18日に14309円とことしの最安値を付け、株式市場は終始低迷。地価も下落。秋には有効求人倍率も1を割り“平成不況”が深刻化した。

国内PKO協力法が成立、自衛隊をカンボジアに派遣

 国連平和維持活動(PKO)協力法は激しい憲法論争の末、6月15日の衆院本会議で可決成立。9月から10月にかけて陸上自衛隊の施設大隊600人らが国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)に派遣され、国道の補修工事などに当たった。

国内

天皇陛下が史上初の訪中(10月)

国内天皇陛下が史上初の訪中(10月)

 天皇、皇后両陛下は10月23日から28日まで歴史上初めて中国を訪問された。陛下は“不幸な過去”について「私の深く悲しみとするところであります」と述べられた。訪問地は北京、西安、上海。(写真は、上海交通大学を訪問、歓迎の学生に手を振る天皇陛下と皇后陛下)

国内冬季・夏季オリンピックで日本勢が活躍

 五輪で日本勢が活躍、復活の足がかりをつかんだ。冬季大会(2月、アルベールビル)は伊藤みどりなどメダル7(史上最多)。夏季(7-8月、バルセロナ)では14歳岩崎恭子の金をはじめ、計22のメダルを獲得した。

国内エイズ患者急増で対策に本腰

 国内のエイズ患者・感染者が1-10月で424人と前年同期の2.4倍のスピードで急増。厚生省はエイズストップ作戦本部を設置、文部省もエイズ教育に本腰を。企業も対応策の検討に乗り出した。

国内ロシア大統領、来日直前に異例の延期(9月)

 ロシアのエリツィン大統領が4日後に控えた訪日計画を突然、無期延期した(9月9日)。国内の立て直しに追われ、北方領土問題の前進が期待できないと判断したもようで、日ロ関係は再び冷え込んだ。

国内参院選で自民が改選過半数。連合は惨敗(7月)

 7月の第16回参院選は自民党が追加公認を含め改選過半数の69議席を獲得。公明党を除いて野党側が後退し、特に連合候補は惨敗、社民勢力結集は破たんした。初登場の日本新党は4議席を得た。

国内暴力団対策法を施行(3月)

 暴力団対策法が3月1日に施行された。15団体が指定暴力団にされ、民事介入や企業対象暴力に対する取り締まりが行われている。5月に映画監督の伊丹十三さんが襲撃され、山口組系組員が逮捕、起訴された。

国内米留学の日本人高校生、訪問先を間違え射殺される(10月)

 米ルイジアナ州バトンルージュの高校に留学中の愛知県立旭丘高校2年、服部剛丈(よしひろ)君(16)が訪問先を間違え、射殺された(10月17日)。故殺罪に問われた被告は罪状認否で、無罪を主張した。

国内従軍慰安婦で首相謝罪(1月)

 朝鮮人従軍慰安婦問題で宮沢首相は訪韓の際、韓国側に公式に謝罪(1月17日)。7月には「日本政府の関与があった」との調査結果を発表。元慰安婦の生活補償に向け基金創設構想などが浮上した。

国内

貴花田・宮沢りえ婚約(11月)

国内貴花田・宮沢りえ婚約(11月)

 大相撲は北勝海の引退(5月場所)で61年ぶり横綱不在の中、貴花田ブームが続いた。その貴花田関は宮沢りえさんとの電撃的な婚約発表(後に解消)、九州場所では初日から4連敗したが5日目から9連勝。大関を目前に呼び込んだ。(写真は、〝スーパーカップルの婚約〟ニュースを写しだす街角の大画面テレビ)

海外ニュース

海外米次期大統領にクリントン氏(11月)

 11月3日、米大統領選で民主党のクリントン氏が第42代米大統領に選出された。現職の共和党ブッシュ氏と無所属のペロー氏に選挙人獲得数で大差をつけて当選。「変革」を選挙スローガンに掲げていたクリントン氏は、米史上初の戦後生まれのリーダーとなったほか、12年ぶりの民主党大統領に。大統領選とともに実施された米議会選挙でも、民主党が上下両院とも過半数を維持した。

海外欧州連合条約をデンマークが国民投票で拒否、EC政治統合はなお多難

 欧州共同体(EC)12カ国が政治・通貨統合を目指す欧州連合条約(マーストリヒト条約)に調印(2月7日)。6月にデンマークが国民投票で批准を否決、翌春再投票となる。

海外カンボジアで国連暫定機構が活動を開始(3月)

 国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)が現地で活動を開始(3月15日)。ポル・ポト派が停戦第2段階の武装・動員解除を拒否。さらに同派は再三、国連要員を拘束するなど混迷の度を深めた。

海外ユーゴ連邦解体、内戦が本格化

 国連は3月8日、紛争監視支援などで国連防護軍を派遣。ボスニア、クロアチア、スロベニアの3共和国を西側諸国が承認、セルビア、モンテネグロ両共和国が4月に新ユーゴ連邦を結成し旧ユーゴは完全に解体。

海外中国・韓国が国交樹立(8月)

 中国と韓国は、中国の銭其シン、韓国の李相玉両外相が北京の釣魚台国賓館で共同声明に調印し、8月24日に国交を樹立、両国間の対立関係に終止符を打った。一方、台湾は韓国と国交を断絶した。

海外ソマリア内戦で饑餓深刻化。国連が多国籍軍を派遣

 ソマリアで停戦発効後も内戦が続き、国民は飢餓に直面。9月に国連平和維持部隊500人が派遣されるが、武装勢力による救援物資の略奪が続く。その護衛のため米軍主体の多国籍軍が派遣された。

海外ロシアで価格自由化実施。年末にかけエリツィン改革路線窮地に

 ロシアが価格統制を破棄、価格自由化を導入。エリツィン政権は切り札の「民営化証券」を国民へ配布したが、首相に中間派のチェルノムイルジン副首相が選ばれ経済改革は鈍化へ。

海外ミュンヘン・サミット政治宣言に「北方領土」を明記(7月)

 第18回先進国首脳会議(ミュンヘン・サミット)で政治宣言に北方領土問題が盛り込まれた(7月7日)。エリツィン大統領は「日ロ2国間の問題だ」と批判。経済宣言ではロシア支援などが柱となった。

海外ブラジルのリオデジャネイロで地球サミット(6月)

 世界172カ国の首脳らがブラジルのリオデジャネイロに集い、地球の再生を論じ合った。地球サミット(6月3日から12日間)会議では環境保全と開発に関するリオ宣言などを採択。宮沢首相は国会の事情で欠席。

海外

毛利さん、米スペースシャトルで宇宙飛行(9月)

海外毛利さん、米スペースシャトルで宇宙飛行(9月)

 米スペースシャトル「エンデバー」に、宇宙開発事業団の毛利衛さんが日本人として初めて搭乗(9月12-20日)、コイを使った宇宙酔いの実験など34の実験を行った。日本の子供たちと対話する「宇宙授業」も成功した。(写真は、毛利さんと身を乗り出して宇宙対話する宮沢喜一首相)

海外米で史上最悪、人種暴動(4月)

 黒人青年に暴行した白人警官に無罪評決がだされたことを契機に、米・ロサンゼルスで黒人などの住民を中心とする暴動が発生(4月29日)。抗議デモ、略奪が全米各地に飛び火。米国史上最悪の暴動となった。

海外韓国大統領に金泳三氏(12月)

 12月19日、韓国の大統領選で民自党の金泳三氏(65)が民主党の金大中氏、国民党の鄭周永氏に圧倒的な差をつけて当選。31年ぶりの文民政権が誕生した。敗れた金大中氏は政界引退を表明した。

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