年表

時代

年表

閉じる

国内・海外ニュース

こんな年

 1993年は、内外で東西冷戦終焉後の余震と新秩序の模索が目立った1年だった。国内では7月の総選挙で38年間にわたる自民党の一党支配体制が崩壊し、非自民8会派の細川連立政権が誕生した。「1955年体制」の終わりを象徴するように田中角栄元首相が年末に死去。金丸信前自民党副総裁の逮捕を皮切りにゼネコン汚職の捜査も本格化した。また、不況はさらに深刻化。海外では宿敵のイスラエルとパレスチナ解放機構(FLO)が暫定自治宣言に調印、ウルグアイ・ラウンド(新多角的貿易交渉)が決着するなど、政治・経済の新ルールづくりが進んだ。(1993.12.31中日新聞朝刊より)

その他の世相

 Jリーグが開幕/サッカー日本代表W杯出場逃す(ドーハの悲劇)/ヒット曲…香西かおり「無言坂」、山根康広「Get Along Together」/ヒット映画…「ジュラシック・パーク」、「ボディガード」/ヒットドラマ…「ひらり」、「あすなろ白書」/新語・流行語…「規制緩和」、「サポーター」

プロ野球優勝チーム(☆は日本一)=☆ヤクルト(野村克也)/西武(森祇晶)

中日(高木守道)順位=2位

高校野球甲子園優勝校=春/上宮(大阪)・夏/育英(兵庫)

往く人

オードリー・ヘプバーン(女優、63歳 1.20)、安部公房(作家、68歳 1.22)、服部良一(作曲家、85歳 1.30)、井伏鱒二(作家、95歳 7.10)、ハナ肇(コメディアン、63歳 9.10)、田中角栄(政治家、75歳 12.16)、逸見政孝(アナウンサー、48歳 12.25)

国内ニュース

国内

細川連立政権が誕生(8月)

国内細川連立政権が誕生(8月)

 政治改革法案の扱いから野党3党は宮沢内閣不信任案を衆院に提出。衆院本会議で、同不信任案が可決、6月18日宮沢首相は衆院を解散した。「新党さきがけ」「新生党」が結成され、自民党は分裂選挙。第40回総選挙の結果、自民、社会が敗北。非自民8会派が擁立した細川護煕日本新党代表が第79代首相に就いた(8月9日)。12月16日には「田中支配政治」を進めた田中角栄元首相が死去。(写真は、閣議に臨む細川首相、左は山花政治改革相、右は羽田外相)

国内金丸前副総裁逮捕、ゼネコン汚職へ発展

 佐川急便事件を捜査中の東京地検特捜部は3月6日、金丸信前自民党副総裁を十数億円の脱税容疑で逮捕。押収資料の分析から6月ゼネコン汚職事件に発展。自治体首長4人、大手建設会社首脳7人の起訴で捜査越年。

国内コメ部分開放決定(12月)

 政府は新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)での農業分野の調整案を受けて、95年からのコメ部分開放を12月14日の臨時閣議で決定。与党社会党内などに反対も根強く、政局に波乱要因を残した。

国内大型不況出口見えず

 春先に回復の兆しが見えた景気は、冷害や円高などの影響もあって再び低迷感が強まり、日銀は9月21日に公定歩合を史上最低の1.75%へ下げた。91年4月からの景気後退はなお明るさが見えず、3年に近づいた。

国内列島襲う異常気象

 日本列島、冷夏、長雨で異常気象の気配。鹿児島は8月の豪雨、9月の台風で100人を超える死者。12月24日発表のコメの最終作況指数は「74」で戦後の最悪となり、食糧庁は200万―220万トンの外国産コメの緊急輸入を決定。

国内

皇太子さま小和田雅子さんとご結婚(6月)

国内皇太子さま小和田雅子さんとご結婚(6月)

 皇太子さまが6月9日、米ハーバード大卒の外務省キャリア、小和田雅子さんとご結婚。6年越しの意中の人。パレードには沿道で約19万2000人が祝福。キャリアウーマンからの皇太子妃は海外でも話題に。(写真は、歓声が飛び交う中にこやかに手を振りながらオープンカーでパレードする皇太子さまと雅子さま)

国内

北海道南西沖地震死者・不明200人(7月)

国内北海道南西沖地震死者・不明200人(7月)

 7月12日午後10時17分、北海道南西沖で、マグニチュード7.8の大地震。奥尻島に10メートルを超す津波が襲い壊滅状態、死者172人、不明27人を確認。全体での死者、不明は200人を超し、不明者の捜索、復旧作業も難航した。(写真は、津波と火災で壊滅した青苗地区)

国内PKO展開中のカンボジアで2邦人死亡

 国連平和維持活動(PKO)展開中のカンボジアで4月8日、国連選挙監視員中田厚仁さんが現地人に射殺されたのに続き、5月4日、文民警察官高田晴行警部補がポル・ポト派兵の襲撃で死亡、PKO要員で初の死者。

国内政治改革法案が越年(11月)

 小選挙区比例代表並立制導入を柱とする政治改革法案は衆院本会議で可決、参院に送付された(11月18日)。採決で、自民党の13人が賛成票を、社会党の5人が反対票を投じた。会期は延長されたが参院審議は難航した。

国内10チームで発足したJリーグが人気沸騰/史上初の外国人横綱曙が誕生

 5月15日、10チームで発足したサッカーのプロリーグ「Jリーグ」が人気沸騰。W杯予選では最終戦(10月28日)の試合終了直前で本大会出場の夢が消えた。大相撲では史上初の外国人横綱曙が誕生した。

国内テレビ朝日報道局長を国会証人喚問(10月)

 テレビ朝日の椿貞良報道局長が民放連会合で総選挙報道で「反自民政権成立を手助けした」などと発言、放送の在り方など論議。10月25日、国会証人喚問。椿氏は「荒唐無稽(こうとうむけい)な発言だった」と陳謝。

国内エリツィン・ロシア大統領が訪日(10月)

 エリツィン・ロシア大統領が日本を公式訪問(10月11-13日)。東京宣言で、北方領土問題は「平和条約の早期締結に向けて交渉を継続する」ことになった。大統領はシベリア抑留問題で「非人間的行為」だったと謝罪。

海外ニュース

海外イスラエルとパレスチナ解放機構が相互承認、暫定自治調印(9月)

 イスラエル政府は主要閣僚による特別閣議で、パレスチナ解放機構(PLO)はチュニスでの執行委員会(パレスチナの内閣に相当)で相互承認を正式決定(9月9日)。1964年のPLO発足から29年ぶり、1948年のイスラエル建国以来、45年ぶりに敵対関係に終止符を打った。ラビン・イスラエル首相とアラファトPLO議長は、ワシントンのホワイトハウスでパレスチナ暫定自治宣言に調印、両首脳の歴史的握手が実現した。

海外ガット新ラウンドが決着(12月)

 12月15日、ガット新ラウンドの包括修正合意案がジュネーブのガット本部で採択。1986年以来、7年で最終決着。合意内容は自由貿易体制維持のため、農業分野の輸出補助金の削減、関税引き下げなどがうたわれている。

海外エリツィン大統領がロシア最高会議を武力制圧(10月)

 10月、エリツィン大統領は改革路線を阻害していた旧最高会議を武力解体。新議会選挙と新憲法草案への国民投票が実施され、新憲法は採択されたが、改革派は不振、極右政党の自由民主党が躍進した。

海外カンボジア総選挙実施、新体制へ

 カンボジア総選挙は国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の管理下で実施、暫定政府が発足。9月、シアヌーク殿下が国王に、ラナリット、フン・セン両氏が第一、第二首相。

海外アジア太平洋経済協力会議で米中会談(11月)

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)が米・シアトルで開催(11月19日-20日)、「協力」「開放」を軸の合意を発表。また、4年9カ月ぶりに米中首脳会談が実現。両国関係の改善、対話の推進で合意。

海外欧州共同体(EC)の市場統合がスタート(1月)

 1月、欧州共同体(EC)の市場統合がスタート。欧州連合条約(マーストリヒト条約)が難産の末、発効しECは政治・通貨統合に向かって動き出したが、深刻な不況で統合への熱気は冷えた。

海外北米自由貿易協定(NAFTA)が批准(11月)

 米国、カナダ、メキシコ3国の経済統合を目指す北米自由貿易協定(NAFTA)が各国議会で批准され、翌年1月1日から発効することに。欧州共同体(EC)を上回る世界最大の自由貿易圏。米議会には強い反対論もあった。

海外ビル・クリントン氏が米大統領に就任(1月)

 1月20日、ビル・クリントン氏が米国の再生を訴え、第42代米大統領に就任した。副大統領にはアル・ゴア氏。初めて第2次世界大戦後生まれの指導者に引き継がれるとともに、12年ぶりに民主党政権がスタート。

海外ボスニア紛争でのPKO難航

 ボスニア紛争は国際和平会議が国連案を断念、3分割案を提示したがイスラム側が拒否。対セルビア制裁緩和を含む新提案も難航。ソマリアでは米国などが平和維持軍撤退を表明。

海外服部剛丈君射殺事件受け、米で初の短銃規制法(11月)

 米ルイジアナ州での名古屋市の高校生服部剛丈君射殺事件で、被告の無罪評決を受け、両親が銃規制を求める署名簿をクリントン大統領に提出。短銃規制法は議会で成立した。

海外北朝鮮が核拡散防止条約から脱退宣言、米朝駆け引き(通年)

 3月、北朝鮮が核拡散防止条約から脱退すると宣言、米朝協議を通じ脱退は保留されたが、疑惑の核施設の査察は実現せず韓国との南北対話も中断。米朝両国が駆け引きを続けた。

海外米ロが第2次戦略兵器削減条約(START2)に調印(1月)

 1月3日、米ロ両国が戦略核を10年間で約3分の1に削減することを柱とする軍縮史上記念碑的な第2次戦略兵器削減条約(START2)に調印した。東西冷戦の終結と核軍縮の流れを再確認した。

平成5年の作文を見る