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国内・海外ニュース

こんな年

 1994年は、内外で明るいニュースと暗いニュースが織りなす1年だった。国内では非自民の細川、羽田両政権の後に自民、社会、さきがけ三党連立政権という国民の大方が予想しなかった「旧五五年体制」政権が誕生した。それでも村山内閣の支持率は徐々に上がり、衆院小選挙区区割り、税制改革などの懸案を処理した。大江健三郎氏のノーベル文学賞受賞など明るい出来事の半面、いじめ、銃犯罪、中華航空機墜落事故など暗い事件・事故も目立った。海外では中東和平が進んだ一方で、ルワンダ内戦、ボスニア紛争が激化し、世界の平和はまだまだ遠いことを印象づけた。(1994.12.30中日新聞朝刊より)

その他の世相

 関西国際空港が開港/中日と巨人がプロ野球史上初の同率首位決戦/ヒット曲…Mr.Children「innocent world」、藤あや子「花のワルツ」/ヒット映画…「クリフハンガー」「シンドラーのリスト」/ヒットドラマ…「ぴあの」、「家なき子」/新語・流行語…「すったもんだがありました」、「価格破壊」

プロ野球優勝チーム(☆は日本一)=☆巨人(長嶋茂雄)/西武(森祇晶)

中日(高木守道)順位=2位

高校野球甲子園優勝校=春/智弁和歌山(和歌山)・夏/佐賀商(佐賀)

往く人

山口誓子(俳人、92歳 3.26)、リチャード・ニクソン(元米大統領、81歳 4.22)、大山倍達(空手家、70歳 4.26)、アイルトン・セナ(レーサー、34歳 5.1)、金大成(北朝鮮国家主席、82歳 7.8)、吉行淳之介(作家、70歳 7.26)

国内ニュース

国内

村山政権誕生、政界再編成進む(6月)

国内村山政権誕生、政界再編成進む(6月)

 羽田内閣は社会党の連立離脱で崩壊。6月30日に自民、社会、さきがけ3党連立による村山内閣が誕生。村山富市首相は、7月の国会答弁で、自衛隊合憲、日米安保体制堅持、「日の丸」「君が代」尊重などを表明、社会党の政策大転換を図った。一方、新生、公明新、日本新、民社など野党9党派は12月10日、2大政党制を目指して新進党を結成。政界再編は新段階を迎えた。(写真は、認証式を終え撮影に向かう村山富市首相と武村正義蔵相<左>河野洋平外相<右>)

国内政治改革法成立、小選挙区区割り

 衆院選挙制度の小選挙区比例代表並立制(300小選挙区・11ブロック)への変更、罰則強化など盛り込んだ政治改革4法が1月29日成立、11月21日には区割り法も成立した。次回総選挙は新制度の下で行われることが決定。

国内

中華航空機墜落、264人死亡(4月)

国内中華航空機墜落、264人死亡(4月)

 4月26日夜、名古屋空港で台北発の中華航空140便エアバスが着陸に失敗して墜落、炎上。会社慰安旅行の日本人ら264人が死亡、7人が奇跡的に助かった。事故調の中間報告で、着陸やり直しによる失速と分かった。(写真は、炎上しバラバラになった中華航空機)

国内猛暑水不足、米は一転大豊作

 この年の夏は名古屋で39.8度の最高気温を更新するなど記録破りの猛暑。西日本を中心に深刻な水不足が続き、断水などは42都道府県に及んだ。猛暑でコメは昨年の凶作から一転、戦後5番目の豊作となった。

国内円初の2けた、価格破壊、空洞化

 円高が止まらず、東京外為市場では11月2日、一時1ドル=96円35銭と同市場での戦後最高値をつけた。輸出企業は海外での生産拠点づくりを加速し、国内産業の空洞化が深刻に。食品中心に価格破壊も進んだ。

国内

ノーベル文学賞に大江健三郎氏(12月)

国内ノーベル文学賞に大江健三郎氏(12月)

 ノーベル文学賞は大江健三郎氏(59)に授賞と決定(10月13日)。大江氏は長男の光さんを伴って12月10日、ストックホルムで授賞式に出席。 文化勲章は「僕にはふさわしくない」と辞退。(写真は、ノーベル文学賞受賞で大勢の報道陣の前で感想を述べる大江健三郎さん)

国内税制改革法成立、消費税5%へ

 消費税の引き上げと所得税減税の継続を柱とする税制改革関連4法が11月25日、成立した。竹下内閣時代の1989年4月に税率3%で創設された消費税は、導入して8年後の97年4月から5%に引き上げられることに。

国内愛知県西尾市の中2、いじめで遺書残し自殺(11月)

 愛知県西尾市の東部中2年大河内清輝君がいじめに遭い現金を脅しとられていたのを苦に遺書を残して自殺した。いじめは後を絶たず、国会でも取り上げられ、社会問題化。文部省は全国へ対策を通達した。

国内企業テロ、発砲事件が続発

 富士写真フイルム専務が2月に刺殺され、9月には住友銀行名古屋支店長が射殺されるなど企業テロが続発した。中でも発砲事件は、東京の医師、千葉県のアルバイト短大生など一般市民が犠牲になるケースが目立ち、深刻な社会問題となった。

国内住宅街で猛毒サリン、7人死亡(6月)

 長野県松本市の住宅街で6月27日深夜、有毒ガスが発生、住民7人死亡、200余人が重軽症。正体は猛毒神経ガス、サリンと判明。※後にオウム真理教教徒らの犯行と判明

国内日本初の女性宇宙飛行士向井千秋さん宇宙へ(7月)

 日本初の女性宇宙飛行士向井千秋さんらを乗せた米スペースシャトル「コロンビア」が飛行14日と18時間、地球を236周して帰還(7月9日-23日)。メダカのふ化実験など成功し、宇宙滞在女性世界一を記録した。

国内オリックスのイチロー200本安打(9月)

 9月20日、オリックスのイチロー(鈴木一朗)外野手が独特の振り子打法で日本プロ野球史上初のシーズン200本安打を達成、一躍プロ野球界の顔に。暮れの契約更改では現行年俸の10倍の8000万円、タイトル料など含め総額1億円。

海外ニュース

海外イスラエルのラビン首相、アラファトPLO議長がノーベル平和賞(12月)

 イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)がイスラエル占領地のガザ地区、ヨルダン川西岸エリコで暫定自治を始める先行自治協定に調印、1967年の第3次中東戦争から27年ぶりにイスラエル軍が先行自治区から撤退。さらにイスラエルは48年の建国以来、46年間戦争状態のヨルダンと平和条約に正式調印。この平和貢献でイスラエルのラビン首相、ペレス外相とアラファトPLO議長の3人がノーベル平和賞を受賞した。

海外軽水炉導入で米朝合意(10月)

 10月、北朝鮮は「黒鉛炉の稼働、建設を凍結」し、米が「北朝鮮の軽水炉導入を支援」するジュネーブ合意に調印。韓国、日本は軽水炉導入を支援、米朝関係改善も合意。

海外北朝鮮の金日成主席が死去(7月)

 北朝鮮の金日成主席は6月にカーター元米大統領と会談し、約3週間後、心筋こうそくのため82歳で死去(7月8日)。長男の金正日書記が権力を継承した。

海外米民主党、中間選挙で大敗(11月)

 11月、米国の中間選挙で、共和党が40年ぶりに上、下院とも過半数を制し、民主党が歴史的敗北を喫した。クリントン大統領は厳しい議会運営を迫られるとともに、大統領再選戦略にも黄信号がともった。

海外ルワンダ内戦、自衛隊派遣(4月)

 大統領搭乗機の撃墜(4月6日)をきっかけに、ルワンダで部族間に内戦が発生。50万人が死亡、200万人以上が難民となった。自衛隊がザイールのゴマに派遣され、人道援助の立場から難民救援活動にあたった。

海外ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争泥沼化

 3年が経過したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争はセルビア人勢力が和平案を拒否し続け、北大西洋条約機構(NATO)軍が空爆を実施(4、8、11月)したが打開できず、国連防護軍の撤退論も出始めた。

海外南ア大統領にマンデラANC議長(5月)

 南アフリカで初の全人種参加の制憲議会選挙が行われ、5月6日、黒人政党のアフリカ民族会議(ANC)が議席の過半数を確保して勝利。マンデラANC議長が大統領に選ばれた。

海外ハイチに民主政治復活(10月)

 米国はハイチ軍事政権に退陣の最後通告を出し、軍事介入に備えたが、カーター元米大統領ら特使が合意を成立。10月15日、アリスティド大統領がハイチに帰国し、民主政治が復活。

海外APEC「2020年自由化」宣言(11月)

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)の第2回非公式首脳会議がインドネシアで開かれ、11月15日、「域内の貿易・投資自由化を先進国は2010年まで、途上国は2020年までに達成する」ボゴール宣言を採択した。

海外ウルグアイ・ラウンド最終調印(4月)

 モロッコのマラケシュで開かれたウルグアイ・ラウンド閣僚会議は、ガットを発展的に吸収する世界貿易機関(WTO)の設立協定などに調印(4月15日)、1986年に始まった同ラウンドを正式に終結させた。

海外すい星衝突を観測、きのこ雲などの撮影成功(7月)

 天体の大衝突としては初めて人類が予測したシューメーカー・レビーすい星の破片、計21個が木星に衝突(7月16日から)、日本も含め世界各地で衝突の結果できたきのこ雲などの撮影に成功した。

海外英仏海峡トンネル開通(5月)

 5月6日、英フォークストンと仏カレー間のユーロトンネル(全長49キロ、海底部37キロ)が開通した。高速旅客列車「ユーロスター」と、自動車ごと載せて運ぶ列車「ル・シャトル」は11月に開業。

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