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国内・海外ニュース

こんな年

 「官」にとって、世論の風当たりの強い年だった。長い間、厚生省が「ない」と言ってきた薬害エイズ関係の重要書類が、菅厚相の調査指示によって明らかになり、かつての行政責任者の刑事責任追及に発展した。同省はまた、福祉行政に絡んで、官僚のトップが巨額の収賄容疑で逮捕され、省の土台が揺らいだ。大蔵省も住専処理の責任を問われ、行政改革論議の中で機構の一部が分離される方向となった。海外では、年末ぎりぎりにペルーで発生した日本大使公邸人質事件がトップニュース。また包括的核実験禁止条約採択により、核実験が地球上から消えることは、日本にとっても画期的なできごとだった。(1996.12.30中日新聞朝刊より)

その他の世相

 「たまごっち」が発売/ルーズソックスが流行/「海の日」が施行/ヒット曲…安室奈美恵「Don't wanna cry」、PUFFY「アジアの純真」/ヒット映画…「ミッション:インポッシブル」、「セブン」/ヒットドラマ…「秀吉」、「ふたりっ子」/新語・流行語…「自分で自分をほめたい」、「メークドラマ」

プロ野球優勝チーム(☆は日本一)=巨人(長嶋茂雄)/☆オリックス(仰木彬)

中日(星野仙一)順位=2位

高校野球甲子園優勝校=春/鹿児島実(鹿児島)・夏/松山商(愛媛)

往く人

岡本太郎(芸術家、84歳 1.7)、司馬遼太郎(作家、72歳 2.12)、金丸信(政治家、81歳 3.28)、フランキー堺(俳優、67歳 6.10)、宇野千代(作家、98歳 6.10)、渥美清(俳優、68歳 8.4)、藤子・F・不二雄(漫画家、62歳 9.23)、遠藤周作(作家、73歳 9.29)

国内ニュース

国内厚生省汚職で前次官ら逮捕。地方も官官接待(12月)

 特別養護老人ホームをめぐる汚職事件で、岡光序治前厚生事務次官が収賄容疑で12月4日、警視庁に逮捕された。省のトップが福祉行政を食いものに、6000万円と自動車2台を手にしたものだ。大蔵省の元主計局次長など幹部が「業」と癒着、巨額の資金の提供を受けたり、通産省で脱税で逮捕された石油商から接待を受けていたとして6人の幹部が処分を受けるなど、“官の腐敗”は底なしの感も。地方自治体の官官接待、カラ出張なども次々に明らかになり、納税者の怒りは、頂点に達した。

国内薬害エイズで官学業界トップら逮捕

 薬害エイズ事件で帝京大前副学長の安部英被告や厚生省前局長の松村明仁被告、ミドリ十字の歴代3社長が業務上過失致死容疑で逮捕され、「産官医」の構造的問題が暴かれた。HIV訴訟でも、患者側と国、製薬5社とで和解成立。

国内新制度の総選挙。橋本自民党単独政権生まれ、前後で野党再編

 小選挙区比例代表並立制で初の総選挙が10月20日に行われ、自民は239議席。1月就任の橋本首相は再選され、自民単独の第二次橋本内閣が発足。社民、さきがけは分裂し9月に民主党誕生。新進も分裂し12月に太陽党が結党された。

国内沖縄米軍基地縮小へ、安保再定義でも日米合意(9月)

 日米両国は4月の共同宣言で、冷戦後も安保条約が重要と確認、12月には普天間飛行場の返還など沖縄の米軍基地縮小計画を決定した。基地用地の強制使用に反対していた大田昌秀沖縄県知事も9月13日、手続き代行を応諾、首相は総選挙態勢へ。

国内病原性大腸菌O157食中毒パニック

 全国でO157食中毒患者が約1万人、死者11人を数えた。大阪府堺市では7月に小学生を中心に患者は6000人近くに。8月には菅厚相が「特定の生産施設のカイワレ大根が原因食材として考えられる」と発表、日本列島はパニックになった。

国内

住専処理に税金投入決まる。バブル後遺症で金融もピンチ(5月)

国内住専処理に税金投入決まる。バブル後遺症で金融もピンチ(5月)

 9兆5000億円もの不良資産を抱えた住宅金融専門会社(住専)処理への公的資金投入が、激しい社会批判を浴びた。貸し手の「日本ハウジングローン」元社長らが起訴されるなど、検察・警察当局が大捜査を展開した。(写真は、住専処理策への税金投入に怒り、国会前で座り込んで抗議する市民グループ)

国内オウム警官が国松長官銃撃を供述、警視総監辞任(11月)

 5月下旬、オウム信者の元警視庁巡査長が国松警察庁長官銃撃事件で、「私が撃った」と供述した。警視庁は極秘裏に事情聴取を続けたが、告発文書により事実が表面化。井上幸彦警視総監が引責辞任する事態に。

国内北海道のトンネル崩落で20人死亡、長野でも土石流で14人犠牲

 2月10日、北海道後志支庁古平町の豊浜トンネルの岩盤が崩落、下敷きとなった路線バスの乗客ら計20人が死亡。12月6日には長野県小谷村の沢で土石流災害が発生し出稼ぎの作業員13人死亡、1人が行方不明となる。

国内消費税5%アップ確定、行革への取り組みも始まる

 中央省庁再編を審議する行政改革会議が11月28日スタート。「金融検査監督庁」を新設する大蔵改革案も12月24日決まった。6月に消費税5%への引き上げ(翌年4月実施)を決めたのも、行財政改革を不可欠にさせた。

国内オウム真理教の麻原裁判が始まる

 オウム真理教の前代表麻原彰晃被告の初公判など「オウム裁判」の審理が本格化。公安審査委員会が審査中の教団への破防法(団体規制)初適用の可否も論議を呼ぶ。坂本弁護士ビデオ問題ではTBS社長が引責辞任。

国内岐阜県御嵩町長襲撃で産廃場問題クローズアップ(10月)

 岐阜県御嵩町の柳川喜郎町長が10月30日、暴漢に襲われ重傷。事件を引き金に、産廃処理場建設の賛否を問う住民投票条例案が審議へ。

国内

羽生善治が将棋界初の7冠に(2月)

国内羽生善治が将棋界初の7冠に(2月)

 羽生善治王位が王将戦で谷川王将を破り、25歳にして史上初の「将棋7冠王」(全冠)を達成した。翌月にはタレントの畠田理恵さんと結婚。(写真は、挙式を済ませ、ちょっぴりテレる羽生善治七冠王と畠田理恵さん)

海外ニュース

海外ペルーでゲリラが日本大使公邸占拠(12月)

 12月17日夜、天皇誕生日祝賀パーティーが開かれていたペルーの日本大使公邸を左翼ゲリラ「トゥパク・アマル革命運動(MRTA)」が襲撃。服役中の仲間の釈放を求め、約600人の出席者を人質にろう城した。ゲリラは人質を段階的に解放したが、日本大使館関係者らが引き続き人質となった。ペルー政府は当初ゲリラの要求を拒否したが、直接交渉を始めた。

海外フランス、中国が凍結。包括的核実験禁止条約採択(9月)

 国連総会は9月10日、インドの抵抗を押し切り包括的核実験禁止条約(CTBT)を採択。核実験を続けた仏、中は1、9月に凍結宣言し、ハーグの国際司法裁は7月8日、核使用は「一般的には違法」と初めて判断した。

海外米大統領選でクリントン米大統領再選(11月)

 11月5日の米大統領選で民主党のクリントン大統領が共和党のドール氏に圧勝し再選。国内経済の復調を背景に財政均衡など中道路線を訴えたのが奏功した。新国務長官には女性のオルブライト国連大使を指名した。

海外北朝鮮潜水艦が韓国侵入し南北関係悪化(9月)

 北朝鮮の潜水艦が9月18日、韓国江陵沖で座礁し乗組員と工作員が上陸、韓国部隊と衝突。11人は集団自決し13人が射殺され1人が逮捕。韓国兵士、民間人にも死者が出た。北朝鮮は事故と主張したが、年末に遺憾の意を表明した。

海外エリツィン・ロシア大統領再選(7月)

 7月3日のロシア大統領選決選投票でエリツィン氏がジュガーノフ共産党委員長を破り再選。選挙戦の過労で持病の心臓病が悪化し11月3日、心臓バイパス手術を受けた。

海外イスラエル首相に右派ネタニヤフ氏で中東和平に陰り(5月)

 5月29日のイスラエル首相選で右派リクードのネタニヤフ党首が労働党現職を破り当選。占領地返還反対を掲げ、逆に入植地建設を再開。パレスチナ側は強く反発し、和平交渉は事実上、暗礁に乗り上げた。

海外台湾総統直接選挙で李氏圧勝、中台関係緊張(3月)

 台湾初の総統直接選が3月23日実施され現職の李登輝氏が過半数獲得の圧勝で初代民選総統に。台湾独立を懸念する中国は台湾近海でミサイル発射などの軍事演習をした。米空母が派遣され、台湾海峡の緊張が高まった。

海外五輪100周年のアトランタ大会(7月)

 近代五輪100周年、史上最大規模のアトランタ五輪は7月19日、197カ国・地域から約1万人の選手が参加して開幕。日本は女子マラソンで有森裕子が感動の銅メダルを獲得するなど金3個を含む計14個のメダルを獲得。8月4日閉幕。

海外欧州で狂牛禍。英国産の牛、禁輸に(3月)

 3月、英政府が狂牛病は「人間に感染する可能性がある」と発表した。英産牛肉を輸入する欧州連合(EU)や各国はパニックに陥り輸入禁止措置。英政府は猛反発しEUサミットで政治問題化した。

海外

海外で日本人選手活躍(野茂ノーヒットノーラン、有森・銅、伊達4強)

海外海外で日本人選手活躍(野茂ノーヒットノーラン、有森・銅、伊達4強)

 ドジャースの投手野茂英雄が、9月17日の対ロッキーズ戦で日本人として初のノーヒットノーランという大記録を達成。伊達公子が7月のウィンブルドンテニスでベスト4に進出、準決勝でもグラフと歴史的な名勝負を展開し惜敗。(写真は、ノーヒットノーラン達成のニュースに沸く若者たち)

海外W杯サッカー、日韓共催決まる(5月)

 国際サッカー連盟(FIFA)は5月31日の理事会で、2002年のワールドカップ(W杯)を日韓共催とすることを決定。W杯が共催となったのは史上初。

海外火星に微生物の証拠、生命体の可能性をNASA発表(8月)

 米航空宇宙局は8月6日、火星から飛来したいん石から、かつて火星に単細胞の原始的な微生物が存在した有力証拠が見つかったと発表した。

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