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国内・海外ニュース

こんな年

 いじめを受けた子どもが次々と自らの命を絶ち、ホリエモン(堀江貴文)の逮捕やお役所の工事をめぐる談合事件、岐阜県庁の裏金問題など不祥事も相次いだ2006年。「命」や「信頼」の重みをあらためて考える人も多かっただろう。国外では、核実験を強行した北朝鮮や内戦状態が収まらないイラクを中心に不穏な雰囲気が-。そんな中、秋篠宮悠仁さまの誕生や荒川静香選手の金メダル、日本の野球の世界一など明るいニュースもあった。(2006.12.30中日新聞朝刊より)

その他の世相

 三菱東京UFJ銀行が発足/表参道ヒルズがオープン/任天堂が「Wii」発売/ヒット曲…氷川きよし「一剣」、絢香「三日月」/ヒット映画…「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」、「 ダ・ヴィンチ・コード 」/ヒットドラマ…「功名が辻」、「純情きらり」、「のだめカンタービレ」/新語・流行語…「イナバウアー」、「格差社会」、「脳トレ」

プロ野球優勝チーム(☆は日本一)=中日(落合博満)/☆日本ハム(ヒルマン)

中日(落合博満)順位=1位

高校野球甲子園優勝校=春/横浜(神奈川)・夏/早稲田実(東京)

往く人

橋本龍太郎(元首相、68歳 7.1)、はらたいら(漫画家、63歳 11.10)、灰谷健次郎(作家、72歳 11.23)、実相寺昭雄(映画監督、69歳 11.29)、岸田今日子(女優、76歳 12.17)、青島幸男(作家・元都知事、74歳 12.20)

国内ニュース

国内証券市場の不祥事続く、証取法違反でライブドア、村上ファンド摘発

 東京地検特捜部は1月16日、東京・六本木ヒルズにあるライブドア本社や前社長堀江貴文被告(34)の自宅を家宅捜索。堀江被告ら元幹部5人と公認会計士2人を証券取引法違反(粉飾決算、偽計・風説の流布)容疑で逮捕した。たび重なる企業買収の裏で、ダミーの投資ファンドを使ってライブドア新株を売却し、巨利を上げるという「錬金術」が暴かれた。捜査の過程で特捜部は、ライブドアによるニッポン放送株買い占めの際、村上ファンド前代表村上世彰被告(47)が同放送株を売り抜けた事実をつかみ、6月5日、インサイダー取引容疑で逮捕した。この事件をきっかけに、福井俊彦日銀総裁が村上ファンドに投資して1500万円近い利益を上げたことが発覚。辞任を求める声が強まったが、留任した。

国内学校現場でいじめ自殺相次ぐ、岐阜県瑞浪市、福岡県など

 岐阜県瑞浪市や福岡県筑前町などでいじめが原因の子どもの自殺が相次ぎ、北海道滝川市では、昨年のいじめ自殺の事実を市教委が隠していたことも分かった。文部科学省に自殺予告の手紙が届くなど社会全体に波紋が広がった。瑞浪市では、中学2年の女子生徒が10月23日に「お荷物が減るからね」などと書かれた遺書を残して自ら命を絶った。学校側は当初、文部科学省のいじめの定義にこだわり、判断が二転三転。対応のまずさが全国的な話題となった。

国内安倍政権が誕生、即座に中韓を歴訪(9月)

 9月20日の自民党総裁選で、安倍晋三氏が全投票の約3分の2の得票を得て新総裁に選ばれた。安倍氏は26日の衆参両院本会議で首相に指名され、戦後最年少、初の戦後生まれの首相となった。安倍首相は、首相補佐官5人を起用するなど官邸機能強化を図り、10月8、9両日に中韓両国を電撃的に訪問して関係改善に道筋をつけるなど、上々の出足をみせた。しかし年末には、郵政民営化に反対した「造反議員」の復党、道路特定財源の見直し問題などで評判を落とした。

国内

秋篠宮悠仁さまが誕生、41年ぶり皇室に男児誕生(9月)

国内秋篠宮悠仁さまが誕生、41年ぶり皇室に男児誕生(9月)

 秋篠宮妃紀子さまは9月6日朝、帝王切開で第3子の男の子を出産された。皇室にとって男子誕生は秋篠宮さま以来、41年ぶり。皇位継承順位は第3位となった。ゆったりと久しく、という意味を込めた「悠仁(ひさひと)」と命名され「お印」は常緑高木の高野槇(こうやまき)に。皇室典範に関する有識者会議は昨年11月、女性・女系天皇を容認する報告書をまとめたが、反対論が高まるなか、2月の懐妊判明で国会提出目前だった政府の皇室典範改正案は提出が見送られた。(写真は、皇居内の御所を訪れた秋篠宮さま、紀子さま、悠仁さま)

国内全国で談合・汚職が摘発。福島、和歌山、宮崎県知事逮捕(通年)

 名古屋市の下水道談合事件など全国で談合事件の摘発が相次ぎ、福島、和歌山、宮崎の3県の知事が逮捕された。下水道談合事件では、名古屋地検特捜部が談合を差配していたとして、「東海地方の土木談合のドン」として君臨する大林組名古屋支店元顧問柴田政宏被告(70)を逮捕。ドンの威光で大林組が高額工事を独占していたことが明らかになった。知事が逮捕された3県の事件では知事が業者の意を受け、官製談合に関与していた実態が暴かれた。

国内耐震偽装事件で姉歯建築士、木村建設社長、ヒューザー小嶋社長逮捕

 元一級建築士姉歯秀次被告による構造計算書偽造に端を発した耐震強度偽装事件で4月、建築士法違反などの疑いで姉歯被告ら8人が逮捕された。5月には詐欺容疑でヒューザー元社長小嶋進被告、木村建設元社長木村盛好被告らも逮捕。姉歯被告と取引業者との共謀の可能性が指摘されたが、偽造は姉歯被告の単独犯行とされ、12月26日に懲役5年などの実刑判決が言い渡された。

国内岐阜県庁の裏金で4400人処分発表(9月)

 岐阜県庁で17億円に上る裏金が発覚。県庁から県職員組合に移されるなど組織的な隠ぺい行為が謀られ、金の一部は焼かれたり、職員の私的流用などに使われたりした。県から調査の依頼を受けた第三者組織は梶原拓前知事ら当時の県幹部の責任を認定。県は職員約4400人を懲戒免職を含む処分にした。職員の中から逮捕者や自殺者も出た。

国内

小泉首相が8月15日に靖国参拝(8月)

国内小泉首相が8月15日に靖国参拝(8月)

 8月15日、小泉純一郎首相が靖国神社に参拝した。現職首相としては21年ぶり。小泉首相にとって「8・15参拝」は自民党総裁選での公約だったが、A級戦犯の合祀(ごうし)に昭和天皇が不快感を示したとされるメモが明らかになったこともあり、国内外で波紋を広げた。後任の安倍晋三首相は「参拝したかどうかは明らかにしない」という立場をとった。(写真は、靖国神社を訪れ参拝のため本殿に向かう小泉首相)

国内

トリノ五輪、フィギュアで荒川静香選手が金メダル(2月)

国内トリノ五輪、フィギュアで荒川静香選手が金メダル(2月)

 2月のトリノ五輪フィギュアスケート女子で、荒川静香選手(プリンスホテル)が金メダルを獲得した。有力選手がフリーでミスをする中、荒川選手だけが優雅で完ぺきな演技を披露。両脚を広げ、上体を後ろに反らして滑る「イナバウアー」は社会現象に。フィギュアスケートでは日本の五輪史上初の金メダル。トリノで日本勢のメダルは、この1個だけだった。(写真は、荒川静香選手の金メダル獲得を報じる本紙号外を受け取る人たち)

国内湯沸かし器による相次ぐ事故死(7月~)

 1985年から2005年までに、パロマ工業(名古屋市)製ガス湯沸かし器による一酸化炭素中毒事故が8都道府県で28件発生し、21人が死亡していたことが、7月に判明した。パロマが類似機種を含む計7機種の自主回収を進める中、経済産業省は、8月にパロマ本社を立ち入り検査し、製品回収を命じた。事故原因の多くは、安全装置の不正改造だった。

国内オウム麻原彰晃被告の死刑が確定(9月)

 死刑が言い渡されたオウム真理教の麻原彰晃被告(本名・松本智津夫)(51)について、東京高裁は3月27日、弁護団が期限までに控訴趣意書を提出しなかったことを理由に控訴を棄却した。最高裁も同じ理由で弁護団の異議を退け、9月15日、麻原被告の死刑が確定した。死者27人にのぼった「教祖」の犯罪は初公判から10年余りを経て終結、全容解明には至らなかった。

海外ニュース

海外北朝鮮が核実験、直前にはテポドン発射(10月)

 米国による金融制裁など国際的な圧力に反発を強めていた北朝鮮は7月5日、長距離弾道ミサイル「テポドン2号」を含むミサイル7発をロシア沖の日本海に向けて発射。国連安保理は非難決議を採択した。北朝鮮は強硬姿勢を変えず、10月3日、核実験を予告する外務省声明を発表。9日には地下核実験を実施し「成功した」と宣言した。核爆発の威力など疑問点も残るが、実験自体は確認された。国連安保理は全会一致で貨物検査などを含む制裁決議を採択。周辺国は包囲網を一段と強めながら対話も模索し、12月中、下旬に北京で六カ国協議が1年1カ月ぶりに再開された。だが北朝鮮は金融制裁解除が先決だと主張して、核放棄に向けた論議は進まず、休会となった。

海外米民主党、中間選挙で両院議会多数派に(11月)

 米中間選挙が11月7日、投開票され、民主党が上下両院で大幅に議席を伸ばし、12年ぶりに過半数を奪回した。最終獲得議席数は、上院(定数100)が非改選や無所属を含め民主51、共和49、下院(同435)が民主233、共和202。共和党が敗北した理由の一つに、多数の米兵が死傷するなど泥沼化したイラク政策への国民の反発がある。このためブッシュ大統領は選挙翌日の8日、ラムズフェルド国防長官の更迭を発表。同政策の見直しに着手した。

海外ジャワ島で大地震 死者約6000人(5月)

 インドネシア・ジャワ島中部で5月27日早朝、マグニチュード6・3の地震があり、ジョクジャカルタ特別州を中心に広範囲で島民が被災した。同国政府によると、死者5700人以上、負傷者約3万6000人に達し、約34万人が避難生活を強いられた。さらに、まだ混乱状態が続いていた7月17日午後には、同島南西沖でM7・7の地震が発生した。これに伴う津波が同島南沿岸を襲い、650人以上が死亡、約330人が行方不明となった。 

海外冥王星、太陽系惑星から除外(8月)

 国際天文学連合は8月にチェコで開かれた総会で、それまで明確でなかった惑星の定義を定めるとともに、冥王星を惑星の座から降ろし「矮(わい)惑星」に分類すると決めた。その後、冥王星には134340という小惑星番号が与えられた。この決定までには、冥王星やその衛星カロン、大型の小惑星も含めて全部惑星にするといった案も提出され、激しい議論があった。観測の進歩で冥王星より大きな天体が遠方に見つかるようになり、常識の転換を迫られた格好だ。

海外野球の第1回WBCで日本がキューバ破り世界一(3月)

 3月に米国で開催された野球の国別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本が初優勝した。大リーガーも参加して「真の世界一決定戦」とうたわれた大会。日本は2次リーグでは誤審問題もあって米国、韓国に敗れたものの、失点率差で準決勝に進んだ。準決勝では福留孝介外野手(中日)が代打決勝2ランを放ち、韓国に雪辱。決勝はキューバに10-6で打ち勝って、初代世界一の座に就いた。リーダーとしてチームを引っ張ったイチロー(マリナーズ)の姿も印象的だった。

海外フセイン元イラク大統領に死刑判決(11月)

 イスラム教シーア派住民を虐殺したとして、人道に対する罪に問われたイラクのサダム・フセイン元大統領(69)の判決公判が11月5日、バグダッドのイラク高等法廷で開かれ、絞首刑が言い渡された。刑は12月26日に確定。1982年にイラク中部ドジャイル村で発生した自らの暗殺未遂事件について、元大統領は徹底捜査を指示し、捜査の過程で住民148人が虐殺されたとされる。

海外イスラエル、拉致兵士救出を目的にレバノン出兵(7月)

 レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが7月12日、国境付近でイスラエル軍を攻撃、兵士7人を殺害、2人を拉致した。同軍は反発、2000年5月の撤収以来初めてレバノンに侵攻した。だが、イスラエル軍は予想外に苦戦し、ヒズボラが存在感を増す結果に。8月14日に停戦もヒズボラの武装解除は進まず、イスラエルは政情不安を抱えた。

海外急成長続く中国経済、外貨準備高が世界一に(2月)

 4月3日の中国国営新華社通信によると中国の2月末の外貨準備高が8536億ドルに達し、日本(当時=8500億5800万ドル)を抜いて世界一になった。11月には1兆ドルの大台をも突破した。貿易黒字は1-11月に前年同期比72%増の1570億ドルまで拡大。人民元の高騰阻止のため市場介入を進めたことで外貨準備が急増した。

海外イランが低濃縮ウラン製造成功と発表(4月)

 イランのラフサンジャニ最高評議会議長は4月11日、国営クウェート通信に対し、中部ナタンツのウラン濃縮施設で遠心分離器164基を連結し、低濃縮ウランの製造に成功したと明らかにした。国連安保理は3月29日の議長声明で、核関連活動を30日以内に全面停止するようイランに求めていたが、同国はこれを無視した。

海外イラクでマリキ政権発足、その後も内戦状態に(5月)

 イラクで5月20日、首相に指名されたマリキ氏提出の閣僚名簿が国民議会の承認を受け、旧フセイン政権崩壊から約3年を経て新生イラク政府が発足した。イスラム教スンニ派主導の旧政権下で冷遇、弾圧されたシーア派やクルド人にもポストを配分、国民融和を掲げたが、宗派抗争と駐留米軍への攻撃はやまず、国内は事実上の「内戦状態」に陥った。

海外タイでクーデター(9月)

 タクシン首相の進退をめぐり混乱が続いていたタイで9月19日夜、ソンティ陸軍司令官率いる国軍がクーデターを敢行し、国王も承認した。1991年2月以来のクーデター。元国軍最高司令官で国王顧問機関・枢密院のスラユット議員が10月1日、暫定首相に就任した。「民主主義の後退」との批判の中、新憲法を制定し、2007年10月までに総選挙を実施することに。

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