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国内・海外ニュース

こんな年

 不信や不安が広がった2007年。国内では、年金記録不備や食品偽装の問題が明るみに。石川や新潟で大地震が発生し、原子力発電所の耐震性にも疑問符が付いた。さらに突然の政権交代劇があり、銃を使った事件も相次いだ。海外では、米サブプライムローン問題が世界に影響を及ぼし、原油価格の高騰が日本も直撃。一方で、プロ野球の中日ドラゴンズが53年ぶりの日本一を決め、再生医療の実現に期待がかかる万能の細胞が生み出されるという明るいニュースがあった。(2007.12.30中日新聞朝刊より)

その他の世相

 初代iPhoneが誕生/国立新美術館が開館/第1回東京マラソン開催/ヒット曲…コブクロ「蕾」、氷川きよし「きよしのソーラン節」/ヒット映画…「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」、「硫黄島からの手紙」/ヒットドラマ…「ハケンの品格」、「華麗なる一族」/新語・流行語…「(宮崎を)どげんかせんといかん」、「ハニカミ王子」、「そんなの関係ねぇ」

プロ野球優勝チーム(☆は日本一)=巨人(原辰徳)/日本ハム(ヒルマン) ☆中日(落合博満)※CSから

中日(落合博満)順位=2位

高校野球甲子園優勝校=春/常葉学園菊川(静岡)・夏/佐賀北(佐賀)

往く人

植木等(コメディアン、80歳 3.27)、塩沢とき(女優、79歳 5.17)、坂井泉水(歌手、40歳 5.27)、石立鉄男(俳優、64歳 6.1)、阿久悠(作詞家、70歳 8.1)、黒川紀章(建築家、73歳 10.12)

国内ニュース

国内

参院選で自民党が歴史的惨敗、「ねじれ国会」に(7月)

国内参院選で自民党が歴史的惨敗、「ねじれ国会」に(7月)

 7月29日に投開票された参院選で、自民党が37議席しか獲得できず歴史的敗北を喫した。参院は与野党逆転となり、衆院は与党が圧倒的多数、参院は野党が過半数を占める「ねじれ時代」に突入した。衆参の「ねじれ」は、予算案などを除き、法案が一本も成立しないことを意味する。続投した安倍晋三首相は、心身ともに疲れ、9月12日に突然、辞任を表明。福田内閣が25日に誕生した。福田康夫首相は事態を打開しようと11月2日、民主党の小沢一郎代表に大連立を打診したが、結局失敗。給油新法案をめぐって国会は14年ぶりに越年するなど、混乱は翌年に持ち越された。(写真は、開票速報場で厳しい表情を見せる安倍晋三首相と中川秀直幹事長)

国内年金5000万件が宙に。社会保険庁職員らの横領も発覚

 基礎年金番号に統合されず、宙に浮いた年金記録約5000万件の問題が2月に社会問題化した。7月の参院選で当時の安倍晋三首相らが「最後の1人、最後の1円まで年金を支払う」と繰り返したが、自民党惨敗の主因の一つとなった。舛添要一厚生労働相が12月、記録の統合が「できないこともある」と述べ、公約違反との批判も。社会保険庁や市区町村の職員による、計155件、約4億1437万円の年金保険料などの横領も発覚するなど国民の不信が高まった。

国内不二家、赤福、船場吉兆など食品偽装相次ぐ

 赤福など老舗ブランドによる食品偽装が相次いで発覚し、食の安全が揺らいだ。1月、不二家(東京都)が消費期限切れの牛乳を原料としたシュークリームを出荷していたことが発覚。8月には石屋製菓(札幌市)が「白い恋人」の賞味期限を改ざんするなどしていたと発表。10月、赤福(三重県伊勢市)が「赤福餅(もち)」の製造日を偽装したとして農林水産省が行政指導。同月から11月にかけ船場吉兆(大阪市)が牛肉や鶏肉の産地を偽装したことが発覚した。

国内防衛省汚職発覚、守屋前次官とその妻ら逮捕(11月)

 防衛専門商社「山田洋行」元専務から、12回の丸抱えのゴルフ旅行接待を受けていたとして、収賄容疑で前防衛事務次官の守屋武昌容疑者が11月28日、妻とともに東京地検特捜部に逮捕された。ゴルフ接待は8年間で300回超。見返りに航空自衛隊次期輸送機(CX)選定など、防衛装備品調達で数々の便宜を図っていたことが判明。

国内能登半島地震、新潟県中越沖地震が発生

 3月25日午前、能登半島沖で地震が発生。石川県輪島市などで震度6強を記録し、1人が死亡、約280人が負傷、約2300戸が全半壊した。7月16日午前、新潟県中越沖で地震が起き、同県柏崎市などで震度6強。11人が死亡、約1900人が負傷、約1000戸が全壊した。柏崎刈羽原発では放射性物質が漏れ、原発の安全性に疑問が投げかけられた。

国内憲法改正手続きを定めた国民投票法が成立(5月)

 憲法改正の手続きを定めた国民投票法が5月14日に成立した。これにより、2010年から改憲の発議が可能になった。改憲には、衆参両院で3分の2の賛成があれば改憲案が発議され、国民投票で過半数の賛成があれば承認される。秋の臨時国会で憲法審査会が設置されたが、参院選敗北、安倍政権交代で休眠状態となり、改憲ムードは吹き飛んだ。

国内ヒトの皮膚からiPS細胞、再生医療の実現に期待(11月)

 皮膚の細胞に四つの遺伝子を導入して神経や筋肉、骨などさまざまな細胞に変化する万能の「人工多能性幹(iPS)細胞」を作ることに、山中伸弥京都大教授らが成功、11月21日の米科学誌セル電子版に発表した。病気で痛んだ臓器を自分の“新品の臓器”と交換するという、夢の医療に一歩近づく成果。

国内

中日ドラゴンズ53年ぶりに日本一(11月)

国内中日ドラゴンズ53年ぶりに日本一(11月)

 プロ野球、中日が11月1日、53年ぶりの日本一を達成した。セ・リーグ2位だったが、今季から導入されたクライマックスシリーズで阪神、巨人を連破し、2年連続の日本シリーズへ。昨年と同じ顔合わせとなった日本ハムを4勝1敗で圧倒して、雪辱を果たした。最終戦となった第5戦では山井大介、岩瀬仁紀両投手のリレーで「完全試合」を成し遂げた。(写真は、日本ハムを破って、53年ぶりに日本一を奪回、グラウンドで抱き合って喜ぶ中日ドラゴンズナイン)

国内薬害肝炎訴訟で福田首相が国の責任を事実上認める(10月)

 汚染された血液製剤による薬害肝炎問題で、厚生労働省の患者418人のリスト放置が発覚。福田康夫首相が10月末、薬害肝炎について国の責任を事実上認め、大阪高裁は11月に和解勧告したが、12月に救済範囲限定の和解骨子案が示され、原告側が拒否。首相が全員一律救済を政治決断、原告に直接謝罪した。救済法案で与党と原告側が合意。東京や名古屋など各地の訴訟が全面解決へ向った。

国内

多治見と熊谷で40.9度、74年ぶり最高気温更新(8月)

国内多治見と熊谷で40.9度、74年ぶり最高気温更新(8月)

 日本列島は8月、猛暑に見舞われ、多治見(岐阜県)と熊谷(埼玉県)で同月16日、最高気温40・9度を記録。1933年に山形で観測した40・8度の国内最高気温の記録を、74年ぶりに塗り替えた。南米ペルー沖の水温が下がるラニーニャ現象の影響で太平洋高気圧が強まった上、山脈越えの風が乾いた熱風となるフェーン現象も重なった。(写真は、40.9度の国内最高気温を記録した岐阜県多治見市で、うだる街中を西日を浴びながら帰る学生たち)

国内長崎市の伊藤市長が射殺されるなど銃犯罪が続発

 長崎市長選中の4月17日、4選を目指していた伊藤一長市長(61)が選挙事務所前で暴力団員の男(59)に拳銃で撃たれ、翌日に死亡。男は市道工事で車に傷がついたとして市役所とトラブルになっていた。その後も、東京都町田市や愛知県長久手町の発砲立てこもり事件(4月、5月)や長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件(12月)など銃を使った犯罪が相次いだ。

海外ニュース

海外米サブプライムローン問題で世界の金融・経済混乱

 米国の信用力の低い人向けのサブプライム住宅ローンの焦げ付き問題が、年央から世界の金融市場を揺さぶり続けた。米住宅市場の冷え込みなどで、債権を証券化したサブプライム関連商品の価格が下落。投資していた米ヘッジファンドや欧州の銀行などが巨額の損失を計上し、シティグループなど米大手金融機関のトップらが相次いで辞任に追い込まれた。米政府は金利上昇に直面する借り手救済を目的に金利凍結策を打ち出し、米欧5中央銀行は協調して金融市場への資金供給拡大を発表。住宅バブルがはじけた米国で景気の減速懸念が強まり、世界経済に影響が波及する事態が心配された。

海外ゴア前米副大統領と国際組織IPCCにノーベル平和賞(12月)

 ノーベル平和賞の授賞式が12月10日、ノルウェーの首都オスロの市庁舎で行われ、地球温暖化対策を訴えてきたアル・ゴア前米副大統領と、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」にメダルと賞金1000万スウェーデンクローナ(約1億7000万円)が贈られた。ゴア氏は受賞演説で、温室効果ガス削減に向けた取り組みを急ぐよう各国政府に要請。IPCCを代表したパチャウリ議長は、温暖化に伴う移住などが紛争要因として平和への脅威になる、との懸念を表明した。

海外原油価格高騰、11月には1バレル=100ドル近くに

 不安定な金融・資本市場からヘッジファンドなど投機資金が商品市場に流入、原油価格は11月に入ってニューヨーク先物市場で1バレル=98ドル台を突破し、100ドルに迫った。ガソリン価格も上昇を続け、1リットル当たり150円台の最高値を更新した。石油輸出国機構(OPEC)は供給量は十分あるとして増産を見送り、原油価格は高止まり。商品相場の高騰は小麦などの穀物類にも広がり、即席めんから菓子、缶ビールなど広範な値上げラッシュを招いた。

海外パキスタンのベナジル・ブット元首相が暗殺される(12月)

 パキスタンの有力野党パキスタン人民党(PPP)総裁で親米のカリスマ的指導者ベナジル・ブット元首相が12月27日、遊説先の首都近郊ラワルピンディで暗殺された。犯人は直後に自爆、元首相支持者20人以上も犠牲となった。来年1月8日の総選挙後、ムシャラフ大統領との政権協議の行方が焦点だったが、総選挙実施が危ぶまれる事態に。

海外ミャンマーで反軍政デモ、ジャーナリスト長井健司さん射殺(9月)

 僧侶らの反政府デモが10万人規模に達したミャンマーで9月26日、軍政が武力でデモを弾圧。27日には、最大都市ヤンゴンで、デモを取材中の日本人映像ジャーナリスト長井健司さんが治安部隊に撃たれ死亡した。軍政は29日付の国営紙で“治安回復”を宣言。「15人死亡」と2000人以上の拘束を公式に認めているが、実際はそれ以上だったとみられている。

海外サルコジ氏がフランス大統領に当選(5月)

 シラク大統領の任期満了に伴うフランス大統領選の決選投票が5月6日に行われ、保守系与党・国民運動連合(UMP)党首のニコラ・サルコジ前内相が、社会党の女性候補、セゴレーヌ・ロワイヤル元環境相を破って当選した。サルコジ氏はハンガリー移民の2世。過去に実業家との駆け落ち騒ぎを起こしたセシリア夫人の動向も注目を集めたが、離婚発表した。

海外北朝鮮をめぐる6カ国協議、核無能力化に合意(10月)

 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で、議長国の中国は10月3日、北朝鮮が2007年末までに、寧辺の実験用黒鉛減速炉など3施設の「無能力化」と、全核計画の申告を行うとする合意文書を発表した。見返り措置として重油95万トン相当のエネルギーや関連施設の提供でも合意したが、北朝鮮はウラン濃縮に関する情報公開に応じず、年内申告は困難になった。

海外ハイリゲンダムサミットで2050年までに温室効果ガス半減を(6月)

 主要国首脳会議(G8サミット)が6月6日から8日まで、ドイツ北東部ハイリゲンダムで開催された。最大の焦点となった地球温暖化対策で、温室効果ガス削減について「2050年までに排出量を半減することを真剣に検討する」などとした議長総括をドイツのメルケル首相が発表。インド、中国など新興経済国も議論に巻き込むことを確認して閉幕した。

海外国連安保理がイラン追加制裁決議(3月)

 イランの核開発問題をめぐり、国連安全保障理事会は3月24日、ウラン濃縮活動を続けるイランへの追加制裁決議を採択した。武器や関連物資をイランに輸出することを禁止するなど、2006年末に採択された制裁決議を強化。一方で12月になって、イランの核兵器開発は「03年秋に中断された」とする米国の国家情報評価が公表されている。

海外韓国大統領が陸路で北朝鮮入り、南北首脳会談(10月)

 10月2日、韓国の盧武鉉大統領は北朝鮮の金正日総書記と首脳会談を行うため、夫人と徒歩で軍事境界線を越えた。韓国大統領としては南北分断後初めて。朝鮮半島の平和定着を最優先課題とする盧政権が演出。大統領は「私の歩みが壁を壊し、民族の苦痛を取り除き、平和と繁栄の道を進む契機となるよう努力する」と語り、2度目の南北首脳会談に臨んだ。

海外米大学で米犯罪史上最悪の銃乱射事件(4月)

 米バージニア州南西部ブラックスバーグのバージニア工科大で4月16日午前、男が教室内などで銃を乱射。学生ら32人が死亡し、銃撃事件の死者数としては米国犯罪史上最多で、過去最悪の惨事となった。男はその場で自殺した。捜査当局の調べで、自殺した男は韓国人で同大4年のチョ・スンヒ容疑者と判明し、米国内の韓国系住民にも衝撃を与えた。

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