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国内・海外ニュース

こんな年

 一年を象徴する漢字に選ばれた「変」を物語る出来事が相次いだ2008年。金融危機の波は世界に広がり、日本も景気が冷え込み雇用不安が深刻化した。さらに国内では政権が1年で交代し、食品への不信がいっそう募る事故米問題などが発覚。国外では、チベット暴動が北京五輪にも暗い影を落とした一方、史上初の黒人米大統領となるオバマ氏が大統領選で勝利。ノーベル賞は日本人4人が受賞し、快挙のニュースが届いた。(2008.12.30中日新聞朝刊より)

その他の世相

 石川遼がプロ転向を宣言/後部座席のシートベルト着用が義務化/大阪名物くいだおれが廃業/ヒット曲…EXILE「Ti Amo」、青山テルマ feat.SoulJa「そばにいるね」/ヒット映画…「崖の上のポニョ」「おくりびと」/ヒットドラマ…「だんだん」、「篤姫」、「ROOKIES」 /新語・流行語…「アラフォー」、「グ~!」

プロ野球優勝チーム(☆は日本一)=巨人(原辰徳)/☆西武(渡辺久信)

中日(落合博満)順位=3位

高校野球甲子園優勝校=春/沖縄尚学(沖縄)・夏/大阪桐蔭(北大阪)

往く人

片岡球子(画家、103歳 1.16)、イヴ・サン=ローラン(ファッションデザイナー、71歳 6.1)、水野晴郎(映画評論家、76歳 6.10)、赤塚不二夫(漫画家、72歳 8.2)、緒形拳(俳優、71歳 10.5)

国内ニュース

国内リーマンショックの影響で派遣切り、雇い止めが表面化

 米国に端を発した金融危機は、海外市場に大きく依存してきた国内の産業界を直撃。急速な円高も輸出企業にとって逆風となり、日経平均株価の終値は10月、バブル崩壊後の最安値を更新した。自動車、電機などの大手メーカーは軒並み大幅な減産を実施。“最強”といわれたトヨタ自動車も09年3月期連結決算は1500億円の営業赤字に転落する見通しとなった。企業業績の悪化を受け、派遣社員や期間従業員などの非正規労働者に対する「派遣切り」「雇い止め」の動きが表面化。年明け以降、雇用問題の一層の深刻化が懸念された。

国内日本人4人がノーベル賞を受賞(12月)

 10月7、8日、ノーベル賞で日本人4人の受賞が発表。物理学賞に物質の基となる素粒子論で理論を打ち立てた小林誠さん、益川敏英さんの名古屋大卒のコンビと南部陽一郎さん=米国籍、化学賞に緑色蛍光タンパク質(GFP)を発見した元名大助教授の下村脩さんが輝いた。南部さんを除く3人が12月10日、スウェーデンでの授賞式に出席。日本人の受賞は6年ぶり。あらためて基礎研究の重要性に光が当てられた。

国内

中国製冷凍ギョーザの農薬混入など、食への不安広がる

国内中国製冷凍ギョーザの農薬混入など、食への不安広がる

 中国製冷凍ギョーザの農薬混入など、食の安全を揺るがす事件が全国で続発した。1月に明らかになったギョーザによる中毒事件では千葉県の女児が一時重体に。日中両国で捜査が進められたが原因究明は難航し、不安が広がった。9月、大阪市の「三笠フーズ」や、名古屋市の「浅井」による事故米の不正転売事件が相次いで発覚。12月には、岐阜県養老町の「丸明(まるあき)」が飛騨牛の等級を偽ったとされる事件で、前社長らが逮捕された。(写真は、消費者から返品された中国製冷凍ギョーザ)

国内

秋葉原で無差別殺傷事件(6月)

国内秋葉原で無差別殺傷事件(6月)

 6月8日昼、歩行者天国でにぎわう東京・秋葉原で、元派遣社員加藤智大被告(26)がトラックで通行人5人をはね、さらに殺傷力の高いダガーナイフで12人を次々に刺し、7人を殺害、10人に重軽傷を負わせた。警視庁に逮捕された加藤被告は「誰でもよかった」と供述。精神鑑定を実施した東京地検は精神疾患はないとして殺人罪などで起訴した。(写真は、通行人らが刺され7人が死亡した事件現場)

国内ねじれ国会、福田康夫首相が11カ月で辞任表明(9月)

 ねじれ国会が続き与野党対立が激化する中、9月1日、福田康夫首相が突然、就任から11カ月で辞任を表明。後任の麻生太郎首相は「選挙の顔」として選出されたが、世界的な金融危機が重なったこともあり、衆院解散・総選挙に打って出る時機を逸した。その後は政策的にブレが目立ち、失言、漢字の誤読を連発。内閣支持率も20%前後に急落し、極めて不安定な政権運営を強いられた。

国内厚生年金ずさん管理、社保庁への批判が続く

 厚生年金の標準報酬月額や加入期間の記録改ざん問題で、舛添要一厚生労働相の調査委員会が11月、改ざんなどには各地の社会保険事務所の現場レベルでの組織的関与が認められる-との報告書をまとめた。社会保険庁の戸別訪問による記録確認でも多くが記録の改ざんがあると回答、社保庁のずさんさへの批判は続いた。

国内元厚生次官宅への連続襲撃が発生(11月)

 11月17日、さいたま市内の元厚生次官山口剛彦さん夫妻が刺殺され、翌18日、東京都中野区の元同次官吉原健二さんの妻が刺され重傷を負う連続殺傷事件が発生した。埼玉県警と警視庁が捜査する中、同月22日夜、無職小泉毅容疑者が警視庁本部に出頭し銃刀法違反で逮捕された。12月、殺人容疑で再逮捕後、鑑定留置された。

国内物価高が生活圧迫、ガソリン1リットル=185円台まで上昇

 デフレに慣れていた消費者を突然の物価高が襲った。原油・穀物など資源価格の国際市況上昇が原因だった。7月、重油価格高騰を理由に全国の漁船がいっせいに休漁。レギュラーガソリンの店頭価格も8月には一時、1リットル=185円台まで上昇した。年の前半にはカップラーメンやパスタなど食品の値上げも相次いだ。

国内イージス艦「あたご」とマグロはえ縄漁船「清徳丸」衝突(2月)

 2月19日早朝、千葉県沖の太平洋上で海上自衛隊のイージス艦「あたご」とマグロはえ縄漁船「清徳丸」=千葉県新勝浦市漁協所属=が衝突、漁船の船長吉清治夫さん(58)と哲大さん(23)親子が行方不明になった。海上保安庁は海自艦の操船や見張り態勢を焦点に原因究明を進めたが、吉清さん親子は行方が分からず、死亡認定された。

国内自衛隊イラク派遣に「違憲」と判断(4月)

 自衛隊のイラク派遣差し止め訴訟で、名古屋高裁は4月17日、航空自衛隊(空自)の空輸活動について「憲法に違反する」と判断した。訴え自体は棄却され、勝訴した国側は事実上、上告できないため、憲法9条1項について初めて違憲と判断した判決が確定した。政府は空自の撤収を決め、5年に及んだイラク派遣に幕が下りた。

国内妊婦が医療機関7カ所で受け入れ拒否され死亡(10月)

 10月4日、脳内出血を起こした妊婦(36)が東京都立病院など7カ所の医療機関で受け入れを拒否され、帝王切開で出産した3日後に死亡した。7つの医療機関は「対応できる医師がいない」などとして、妊婦の搬送を拒否していた。構造的背景として産科医不足や周産期医療の緊急対応問題が浮上、厚生労働省や東京都などで対策が急務となった。

海外ニュース

海外

証券大手リーマン・ブラザーズが破たん(9月)

海外証券大手リーマン・ブラザーズが破たん(9月)

 9月中旬、米国の証券大手リーマン・ブラザーズが破たん。国際金融市場に信用不安が拡大し、米金融システムは崩壊の危機に直面した。欧州各国の金融当局は金融機関への公的資金投入に踏み込んだが危機は沈静化せず、外国為替市場で各国通貨が暴落するなど世界経済は「恐慌前夜」の様相を呈した。米政府は10月中旬、金融機関への税金投入を決定するが景気後退は止まらず、ビッグスリー(米自動車大手3社)は破たん寸前に。ブッシュ大統領は自動車業界へのつなぎ融資を認めたが、抜本解決はオバマ次期政権に持ち越された。(写真は、米証券大手リーマン・ブラザース破たんの影響で、急落した株価ボードを見る人ら)

海外

民主党のオバマ上院議員が次期大統領に決定(11月)

海外民主党のオバマ上院議員が次期大統領に決定(11月)

 米大統領選が11月4日投開票され、民主党のオバマ上院議員(47)が共和党のマケイン上院議員(72)を破り、次期大統領に決まった。ブッシュ大統領の任期が切れる2009年1月20日、黒人(アフリカ系)初の大統領として就任する。次期副大統領はバイデン氏(66)。オバマ氏は民主党で大統領候補を争ったヒラリー・クリントン氏を国務長官に起用、共和党のゲーツ国防長官を留任させるなど新政権の人事で融和を図った。(写真は、当選後初会見するオバマ次期大統領)

海外四川大地震M8.0の大地震が発生し死者約7万人(5月)

 5月12日、中国四川省ブンセン県を震源地とするマグニチュード8.0の大地震が発生、死者約7万人、行方不明者約1万8000人、負傷者37万人以上に上った。約540万戸が全壊、2000万戸以上が半壊し、被災者は4600万人以上となった。約1万3500カ所の学校が倒壊、生徒、教師ら約6500人が犠牲になった。倒壊の原因に手抜き工事があり、父母らが抗議デモを繰り広げるなど、当局への不満が高まった。

海外北京五輪で北島康介が競泳男子平泳ぎ2大会連続2冠(8月)

 第29回オリンピック競技大会が8月8日から17日間、北京で開かれ、競泳男子平泳ぎで北島康介が、史上初の2大会連続2冠を達成した。日本のメダル獲得数は過去最多だった前回のアテネ五輪の37個を下回り、上位選手のドーピング違反で繰り上がりが確定した室伏広治の銅を含め、26個(金9、銀6、銅11)にとどまった。

海外中国チベット自治区で僧侶らの大規模暴動(3月)

 中国チベット自治区で3月14日、中国政府の支配に対する僧侶らの大規模な暴動が発生し、当局は武力弾圧に乗り出した。中国は暴動をチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ十四世による「組織的策動」と決めつけた。この後行われた北京五輪の聖火リレーでは、中国のチベット政策を非難し、世界各地で妨害活動が相次いだ。

海外南オセチア紛争、緊張状態が続く

 グルジア軍は8月7日、南オセチア自治州を砲撃、翌8日にロシア軍が軍事介入した。ロシア軍は同自治州のグルジア軍を粉砕後、グルジア領を空爆、地上軍は州境を越えて侵攻。16日に停戦合意が成立したが、国際社会でロシア批判が高まった。同月下旬、ロシアは同自治州とアブハジア自治共和国の独立を容認、緊張状態が続いた。

海外金融危機で投機マネーが原油市場に流入、原油価格高騰

 原油価格の指標となる米国産標準油種(WTI)先物価格は1月に史上初の1バレル=100ドル台を記録。7月に1バレル=147ドル台をつけるまでほぼ一本調子の値上がりが続いた。米国発の金融危機で投機マネーが原油市場に流入したのが原因だった。世界的な景気の落ち込みで夏以降は急下降に転じ、12月には40ドルを割った。

海外ミャンマーでサイクロン猛威(5月)

 5月2日夜から3日にかけ、ミャンマーの最大都市ヤンゴンや南西部エヤワディ管区のイラワジ川デルタ地帯などを大型サイクロンが直撃した。軍事政権の発表では死者・行方不明者13万8000人以上。国連推計によると被災者は240万人に上った。軍政は当初、欧米からの人的支援の受け入れを拒否し、国際的な非難を浴びた。

海外インド西部のムンバイで同時テロ発生(11月)

 インド西部の商都ムンバイで11月26日夜、武装集団が高級ホテルや駅など10カ所を銃や爆弾で襲撃する同時テロが発生。出張中の三井丸紅液化ガス(本社・東京)社員の津田尚志さんら195人が死亡、約300人が負傷した。インド政府はパキスタンのイスラム過激派が関与したと主張、両国の緊張は一気に高まった。

海外北朝鮮、テロ支援国家指定を解除も6カ国協議停滞

 北朝鮮が6月、6カ国協議の合意で義務付けられた「核計画の申告」を議長国・中国に提出したのを受け、米国のブッシュ政権は10月、北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除した。北朝鮮が指定を解除されるのは20年ぶり。だが、申告内容の検証方法をめぐる米朝の対立は解けず、検証方法確立は、米次期政権に先送りとなった。

海外タイで政情混乱が続く

 政情混乱が続くタイで、反タクシン元首相派の市民団体が11月24日、2万人のデモ隊を動員し国会を封鎖。新バンコク国際空港なども占拠し、ソムチャイ政権の退陣を求めた。混迷が深まる中、憲法裁判所が12月2日に連立与党の解党を命じたことでデモは沈静化。15日に反タクシン派のアピシット民主党党首が新首相に選ばれた。

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