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国内・海外ニュース

こんな年

 皇室の在り方を巡って揺れた2016年。天皇陛下が退位の意向を示され、有識者会議は一代に限って認める方向性を打ち出した。大きな災害や事件も相次いだ。熊本地震では関連死を含め170人以上が亡くなり、相模原市の障害者施設殺傷事件では19人が命を落とした。一方、リオデジャネイロ五輪・パラリンピックやノーベル医学生理学賞など日本人の活躍もあった。海外では民意が注目された。米大統領選はメディアの予想を覆して共和党のトランプ氏が勝利。英国は国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めた。(2016.12.30中日新聞朝刊より)

その他の世相

 広島25年ぶりリーグ優勝/携帯ゲーム「ポケモンGO」がブームに/SMAPが解散/ヒット曲…星野源「恋」、宇多田ヒカル「花束を君に」/ヒット映画…「君の名は。」、「シン・ゴジラ」/ヒットドラマ…「とと姉ちゃん」、「真田丸」、「逃げるは恥だが役に立つ」/新語・流行語…「神ってる」、「ゲス不倫」、「PPAP」

プロ野球優勝チーム(☆は日本一)=広島(緒方孝市)/☆日本ハム(栗山英樹)

中日(谷繁元信)順位=6位

高校野球甲子園優勝校=春/智弁学園(奈良)・夏/作新学院(栃木)

往く人

デヴィッド・ボウイ(ミュージシャン、69歳 1.10)、モハメド・アリ(ボクサー、74歳 1.17)、永六輔(作詞家、83歳 7.7)、大橋巨泉(司会者、82歳 7.12)、千代の富士貢(元横綱、61歳 7.31)、アーノルド・パーマー(プロゴルファー、87歳 9.25)、田部井淳子(登山家、77歳 10.20)、平尾誠二(ラグビー選手、53歳 10.20)、フィデル・カストロ(キューバ元首相、90歳 11.25)

国内ニュース

国内

天皇陛下が退位意向(8月)

国内天皇陛下が退位意向(8月)

 天皇陛下は8月8日、ビデオメッセージで、象徴としての自らの在り方について考えを公表された。この中で「天皇の高齢化に伴う対処の仕方が、国事行為や、その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには、無理があろうと思われます」などと述べた。政治的権能を持たない憲法上の立場に配慮し、直接的な言及はしなかったが、公務を果たせなくなる前に退位したいとの意向を強くにじませた。陛下は「地位と活動は一体不離」が持論。戦没者慰霊で国内外を訪れ、平和の大切さを訴えてきた。大規模災害が起きれば避難所へ赴いて被災者を慰めるなど国民と苦楽を共にし、福祉に携わる関係者をねぎらい、活動を支えるなど社会的弱者へ心を寄せ続けた。そうした活動を積み重ねてきた陛下のメッセージに国民の多くは共感を示し、公表後の各種世論調査は、退位を認めるべきだとの意見が多数を占めた。メッセージの公表を受けて政府は「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」を設置。12月14日の会合では、陛下一代に限り退位を認める特別法の制定で対応するべきだ、との方向で大筋一致した。(写真は、名古屋駅の大型モニターに映し出された天皇陛下のビデオメッセージ)

国内オバマ米大統領が広島を訪問(5月)

 オバマ米大統領は5月27日、米国の現職大統領として初めて被爆地・広島市の平和記念公園を訪問。安倍晋三首相とともに「核なき世界」への決意を表明した。首相は12月26、27両日に米ハワイを訪れ、オバマ氏とともに日米開戦の舞台になった真珠湾で、先の大戦で亡くなった人たちを慰霊。両国民にとってそれぞれ特別な場所に、日米首脳がそろって足を運んだ年になった。

国内

熊本で2度の震度7(4月)

国内熊本で2度の震度7(4月)

 4月14日夜に熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード(M)6・5の地震が発生。16日未明にはより大きいM7・3の地震が起き、益城町では両日とも震度7を観測した。12月28日時点で、圧死などの直接死は50人、避難生活などでの関連死は123人。気象庁は8月、「余震」の表現はより大きな地震が起きないとの印象を与えるとして、注意喚起の際は使わないと決めた。(写真は、度重なる地震に見舞われ屋根瓦が落ちた熊本城)

国内相模原市の知的障害者施設で殺傷事件(7月)

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」に7月26日未明、男が侵入。入所者19人が首を切られるなどして死亡、27人が重軽傷を負った。神奈川県警は事件直後に津久井署に出頭した元施設職員の植松聖(さとし)容疑者(26)を殺人未遂容疑などで逮捕。翌日、容疑を殺人に切り替えて送検した。「障害者はいなくなればいい」と動機を供述。

国内参院選で「改憲勢力」が3分の2超の議席獲得(7月)

 第24回参院選は7月10日、投開票され、非改選を含め自民、公明の与党と、改憲に前向きなおおさか維新の会(現日本維新の会)などの改憲勢力が発議に必要な3分の2(162議席)を超えた。与党だけで3分の2以上を占める衆院と合わせ、両院での発議が現実味を帯びた。選挙権年齢を20歳から18歳以上に引き下げる法改正の後、初めて行われた国政選挙でもあった。

国内南スーダンPKOで「駆け付け警護」運用

 政府は11月15日の閣議で、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊に、安全保障関連法に基づく「駆け付け警護」「宿営地の共同防衛」の新任務を付与する実施計画の変更を決定。12月12日から実施が可能になった。駆け付け警護は、離れた場所にいる国連関係者らが武装集団や暴徒に襲われた際、武器を持って助けに行く任務で、安保法の運用第1号になった。

国内

リオデジャネイロ五輪、過去最多41個のメダル獲得(8月)

国内リオデジャネイロ五輪、過去最多41個のメダル獲得(8月)

 8月のリオデジャネイロ五輪で、日本は12個の金を含めて過去最多となる41個のメダルを獲得した。レスリング女子58キロ級の伊調馨選手(ALSOK)は女子個人種目で五輪史上初となる4連覇を達成し、国民栄誉賞を受賞。バドミントン女子ダブルスの金、陸上男子400メートルリレーの銀メダルなど日本勢初の快挙が相次いだ。続くパラリンピックはメダル24個を獲得したが、金はゼロだった。(写真は、体操男子団体総合と柔道男子73㌔級での金メダル獲得を報じた本紙号外を読む人たち)

国内

大隅良典氏がノーベル医学生理学賞(12月)

国内大隅良典氏がノーベル医学生理学賞(12月)

 ノーベル医学生理学賞の発表が10月3日にあり、オートファジー(細胞の自食作用)の仕組みを解明した東京工業大の大隅良典栄誉教授が選ばれた。日本人の受賞は25人目。基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)時代を研究者として「黄金の日々だった」と振り返り、基礎研究の重要性をアピール。12月10日の授賞式後には賞金を元手に、若手研究者の支援に乗り出す考えも示した。(写真は、大隅良典さんのノーベル賞決定を報じる号外を見る人たち)

国内スキー客乗ったバスが崖下転落(1月)

 長野県軽井沢町の国道18号碓氷(うすい)バイパスで、1月15日未明、スキーツアー客の大学生ら41人が乗ったバスが暴走して道路脇の崖下に転落。運転手2人を含む15人が死亡し、26人が重軽傷を負った。低価格バスの安全体制が問題視され、事業許可の更新制や罰則強化を柱とする改正道路運送法が成立。

国内

三重県志摩市の賢島で伊勢志摩サミット開催(5月)

国内三重県志摩市の賢島で伊勢志摩サミット開催(5月)

 九州・沖縄、北海道に続く地方開催となった主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)が5月26、27日、三重県志摩市の賢島で開かれた。不透明感を増す世界経済をけん引するため、先進7カ国(G7)が財政出動を含む「三本の矢」を実行するとした「伊勢志摩経済イニシアチブ」が首脳宣言に盛り込まれた。誘致した同県は、開催に伴う知名度向上を地域の発展に結び付けようと模索した。(写真は、G7サミット・ワーキングセッションに臨む首脳メンバー)

国内

小池百合子が初の女性都知事(7月)

国内小池百合子が初の女性都知事(7月)

 舛添要一氏の辞職に伴う東京都知事選で7月31日、元防衛相の小池百合子氏が初当選。初の女性都知事となった。「東京大改革」を旗印に情報公開による透明化を強調。築地市場の豊洲への移転延期、東京五輪・パラリンピックの会場見直しなどを打ち出した。(写真は、初登庁し職員から花束を贈られる小池百合子新都知事)

海外ニュース

海外共和党のドナルド・トランプ氏が米大統領に(11月)

 4年に1度の米大統領選が11月8日投開票され、実業家で政治経験のない共和党のドナルド・トランプ氏(70)が、女性初の大統領を目指した民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(69)を破り、第45代大統領に決まった。トランプ氏は米国第一主義を掲げ、既成政治の打破と雇用回復を前面に掲げた。「メキシコ国境に壁を造る」「不法移民は強制送還する」などと過激な主張で党主流派と対立したが、かつて製造業で栄えながら今は衰退している中西部の「ラストベルト(さびついた工業地帯)」を中心に、白人の中低所得層から熱狂的支持を集めた。抜群の知名度と資金力のクリントン氏は、トランプ氏による女性蔑視発言も手伝い、終盤まで優勢とみられていた。しかし、国務長官在任中に公務で私用メールを使っていた問題を巡り、連邦捜査局(FBI)が10月下旬から再捜査に乗り出したことで、国民の不信感が再燃。豊富な政治経験やウォール街との親密さも既得権益層の擁護者と見なされ、支持が伸びなかった。両氏は計3回のテレビ討論会で激しい中傷合戦を繰り広げ、好感度では歴代最低の選挙戦といわれた。

海外英国のEU離脱決定(6月)

 英国で6月23日、欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票が実施され、賛成過半数で離脱が決まった。キャメロン首相は辞任し、後任にサッチャー氏以来、2人目の女性首相となるメイ氏が就任した。メイ首相は2017年3月末までにEUに離脱を通告し交渉を開始すると表明。

海外朴槿恵韓国大統領を弾劾(12月)

 朴槿恵(パククネ)韓国大統領の友人、崔順実(チェスンシル)被告の国政介入疑惑をきっかけに、朴氏に対する退陣要求が噴出した。大規模なデモが続く中、朴氏は2017年4月末までに辞任する意向を示したが、国民の不信は収まらず、野党が国会に提出した弾劾訴追案が、12月9日に可決された。憲法裁判所が罷免の可否を審理中。朴氏は職務停止に追い込まれ、日中韓首脳会談が延期されるなど、影響は外交にも及んだ。

海外ISテロ続発、各国で犠牲

 ドイツの首都ベルリン中心部で12月19日、トラックがクリスマス市(いち)の人混みに突っ込み、12人が死亡。過激派組織「イスラム国」(IS)と関係あるチュニジア人の男は逃走先のイタリアで射殺された。3月22日にベルギー・ブリュッセルで32人が死亡した同時テロや、7月1日にバングラデシュ・ダッカで日本人7人を含む22人が死亡した襲撃などでもISが犯行声明を出した。

海外北朝鮮が核実験強行

 北朝鮮は建国68周年を迎えた9月9日に5回目の核実験を強行。「小型化、軽量化した核弾頭を必要なだけ生産できる」と主張した。1月6日の「水爆実験」から約8カ月、今年2回目の核実験だった。各種の弾道ミサイル発射実験も毎月のように繰り返し、2月に長距離弾道ミサイル「テポドン2号」改良型を発射、6月には中距離弾道ミサイル「ムスダン」を日本海に落下させた。

海外米大統領88年ぶりにキューバ訪問(3月)

 オバマ米大統領が3月20日、現職米大統領としては88年ぶりにキューバを訪問した。翌21日には首都ハバナでラウル・カストロ国家評議会議長と会談し、関係正常化の進展で一致したが、キューバの人権状況の改善や民主化を巡っては隔たりが残った。オバマ氏は22日、キューバの反体制派とも会談した。一方、トランプ次期米大統領は国交回復を見直す可能性に言及した。

海外ボブ・ディランさんがノーベル文学賞(10月)

 ノーベル文学賞に10月13日、米国のシンガー・ソングライター、ボブ・ディランさん(75)が決まった。歌手の受賞は初。「米国音楽の偉大な伝統の中に新たな詩的表現を創造した」とされた。本人と連絡が取れず、一時は「受賞拒否か」と臆測も流れたが、半月後、ディランさんは受賞の意向を表明。12月10日の授賞式は欠席し、本人のメッセージを駐スウェーデン米国大使が代読した。

海外ミャンマーで半世紀ぶりに文民政権が誕生(3月)

 ミャンマーのティン・チョー新大統領が3月30日に就任し、半世紀ぶりに文民政権が誕生した。国民民主連盟(NLD)党首のアウン・サン・スー・チー氏は憲法の制約で大統領にはなれず、国家顧問と外相を兼務して事実上の「スー・チー政権」を率いる。最重要とされる少数民族和平では対策不十分との批判も。11月1~5日に訪日、今後5年間に官民計8000億円規模の支援を取り付けた。

海外「パナマ文書」流出で、税逃れ実態暴露(4月)

 中米パナマの法律事務所から内部資料が流出し、多国籍企業や政治家などがタックスヘイブン(租税回避地)を利用し、税逃れをしていた実態が4月に暴露された。南ドイツ新聞が資料を入手し、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が分析結果を明らかにした。日本の企業や個人名も記載され、アイスランドのグンロイグソン首相は資産隠し疑惑が浮上し辞任に追い込まれた。

海外地球温暖化対策「パリ協定」が発効(11月)

 2020年以降の地球温暖化対策の新枠組みである「パリ協定」が11月4日に発効。世界の温室効果ガスの排出を今世紀後半には「実質ゼロ」にする脱炭素社会を目指す。京都議定書に代わって15年12月に採択された。日本政府は批准が遅れ、第1回締約国会議はオブザーバー参加になった。一方、トランプ次期米大統領は協定からの離脱を表明。

海外「重力波」初観測の成功を発表(2月)

 米国などの国際実験チームは2月11日、時空のゆがみが波のように伝わる「重力波」の初観測に成功したと発表した。二つのブラックホールの衝突時に発生したのを、2015年9月にとらえ、分析した。アインシュタインが100年前に存在を予言していた。

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