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国内・海外ニュース

こんな年

 2017年は、天皇陛下退位を巡る特例法が成立し、陛下の退位や改元などに向けた道筋が明確になった。政界は衆院選で与党が勝利し、安倍晋三首相の政権が継続。一方で森友・加計問題が首相らの疑惑を呼んだ。神奈川県座間市での9人遺体遺棄事件は社会に衝撃を与え、九州北部の豪雨は福岡、大分両県に大きな傷痕をもたらした。藤井聡太四段らの活躍で将棋ブームが起こり、スポーツ界では、陸上の桐生祥秀(よしひで)選手が100メートルで10秒の壁を破った。(2017.12.30中日新聞朝刊より)

その他の世相

 「レゴランド・ジャパン」が開業/将棋の藤井聡太四段が公式戦29連勝/赤ちゃんパンダ「シャンシャン」が人気者に/ヒット曲…DAOKO×米津玄師「打上花火」、欅坂46「不協和音」/ヒット映画…「美女と野獣」、「ラ・ラ・ランド」/ヒットドラマ…「ひよっこ」、「おんな城主 直虎」、「陸王」/新語・流行語…「インスタ映え」、「忖度」、「35億」

プロ野球優勝チーム(☆は日本一)=広島(緒方孝市)/☆ソフトバンク(工藤公康)

中日(森繁和)順位=5位

高校野球甲子園優勝校=春/大阪桐蔭(大阪)・夏/花咲徳栄(埼玉)

往く人

松方弘樹(俳優、74歳 1.21)、鈴木清順(映画監督、93歳 2.13)、ディック・ブルーナ(絵本作家、89歳 2.16)、かまやつひろし(ミュージシャン、78歳 3.1)、渡瀬恒彦(俳優、72歳 3.14)、チャック・ベリー(ミュージシャン、90歳 3.18)、与謝野馨(政治家、78歳 5.21)、野際陽子(女優、81歳 6.13)、小林麻央(アナウンサー、34歳 6.22)、日野原重明(医師、105歳 7.18)

国内ニュース

国内天皇陛下19年4月末退位へ、特例法案が成立(6月)

 天皇陛下が前年8月のビデオメッセージで退位の意向を示唆されたのを受け、政府の有識者会議は4月、退位後の陛下の呼称を「上皇(じょうこう)」とすることなどを提言した最終報告を政府に提出。政府は特例法案を国会提出し、6月に成立した。退位は皇室典範で終身在位と定めた明治以降で初めて。江戸後期の1817年の光格天皇以来、約200年ぶりとなる。法成立後、政府は退位時期の検討に着手。陛下がメッセージで言及した平成30(2018)年の年末が有力だったが、年末年始は重要な皇室行事が多いとして、宮内庁が難色を示した。18年度末に当たる19年3月末も浮上したが、統一地方選と重なることから同年4月末で決着し、12月8日に退位日を定める政令を閣議決定した。平成は31年で終わることが確定。新元号は政府が有識者らの意見を参考に決定することに。退位は決まっても、皇族の減少が続く皇室を巡る課題は残った。安定的な皇位継承や女性宮家の創設などが焦点だが、特例法成立時の国会付帯決議は、退位後に政府が速やかに検討するよう求め、結論を先送りした。

国内森友学園・加計学園、国会で忖度追及

 学校法人森友学園が大阪府豊中市の国有地を大幅値引きされ取得したことが発覚し、衆参両院予算委員会は前学園理事長籠池泰典の証人喚問を実施。安倍晋三首相は小学校の名誉校長に一時就いた妻昭恵氏の関与を否定した。首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部新設に便宜が図られた疑いが指摘されたが、首相らは忖度があったことや関与を繰り返し否定した。

国内衆院選で与党が勝利、安倍政権が継続(10月)

 第48回衆院選は10月22日、投開票された。新定数は10減の465で、自民党は追加公認を含め284議席を獲得。公明党を合わせた与党は313議席で、3分の2(310)を超える勢力を維持し安倍政権が継続した。民進党は公示前に立憲民主党、希望の党、無所属に三分裂し、立民が野党第一党に。東京都議選で大勝した小池百合子都知事が率いた希望は公示前を下回った。

国内座間9人切断遺体事件(10月)

 神奈川県座間市のアパートで10月末、クーラーボックスから女子高校生3人を含む、男性1人女性8人の計9人の切断遺体が見つかった。警視庁が殺人や死体遺棄容疑で、住人の白石隆浩容疑者(27)を逮捕。動機を金や暴行目的と供述した。会員制交流サイト(SNS)ツイッターで自殺願望を偽り、人生を悲観した女性に接近、8~10月に自宅に誘い込んで殺害したとされる。

国内「共謀罪」法が成立(6月)

 「共謀罪」の趣旨を含む改正組織犯罪処罰法は、6月15日の参院本会議で成立した。犯罪の準備・計画段階で処罰できる「共謀罪」法案の初提出は2003年。表現の自由を制約する恐れなどが指摘され、過去に3回廃案になったが、与党は東京五輪・パラリンピックの「テロ対策」をテコに採決を強行。7月11日に施行され、犯罪実行後の処罰を原則としてきた刑法体系は大きく転換した。

国内九州北部で記録的豪雨(7月)

 九州北部が7月5日から6日にかけて、記録的な豪雨に見舞われ、筑後川流域の河川の氾濫や土砂崩れなどにより、福岡、大分両県で、死者・行方不明者計41人など、大きな被害が出た。前線の停滞に伴い、同じ場所で次々と積乱雲が発生する「線状降水帯」が原因だった。大量の流木も生じて、被害を拡大させた。過疎化、高齢化が進む山間部の集落に被害が集中した。

国内

将棋人気、15歳の藤井聡太四段は29連勝

国内将棋人気、15歳の藤井聡太四段は29連勝

 将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(15)=愛知県瀬戸市=が6月、公式戦デビューから無敗で29連勝を挙げ、歴代最多記録を30年ぶりに更新。史上最年少で通算50勝も達成し、将棋ブームを巻き起こした。デビュー戦で対局した加藤一二三・九段(77)は「ひふみん」の愛称で人気者に。また第一人者の羽生善治さん(47)は史上初の「永世七冠」になるなど、大ニュースが続いた。(写真は、竜王戦決勝トーナメントで増田康宏四段に勝利し、29連勝達成した藤井聡太四段 )

国内

桐生祥秀が100メートル9秒台をマーク(9月)

国内桐生祥秀が100メートル9秒台をマーク(9月)

 陸上男子の桐生祥秀選手(22)=東洋大、滋賀県彦根市出身=が9月9日、福井市で行われた日本学生対校選手権の100メートル決勝で、日本人初の9秒台となる9秒98をマーク。1998年アジア大会で伊東浩司氏が出した10秒00の日本記録を塗り替えた。桐生選手は京都・洛南高時代の2013年に10秒01で走り、「10秒の壁」の突破を期待されていた。

国内横綱日馬富士が暴行事件で引退(11月)

 大相撲の横綱日馬富士が鳥取での巡業中に貴ノ岩を暴行していたことが11月に発覚。日馬富士は謝罪し、引退を表明した。傷害容疑で書類送検された元横綱は、略式起訴された。日本相撲協会は理事会で暴行現場に同席した横綱の白鵬と鶴竜を減給処分とし、伊勢ケ浜親方も理事を辞任。理事会はまた、事件を巡る対応を妨げたとして、貴ノ岩の師匠でもある貴乃花親方の理事解任を決議した。

国内フィギュアスケートの浅田真央さんが引退(4月)

 フィギュアスケートの浅田真央さんが4月12日、東京都内で引退会見を行い、「新たな目標を見つけて、笑顔で進みたい」と、26歳で競技人生に別れを告げた。名古屋市出身の浅田さんは5歳でスケートを始め、代名詞の大技トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や愛くるしい笑顔でファンを魅了した。2010年バンクーバー五輪銀メダルや3度の世界選手権優勝に輝いた。

国内製造業の不正続く

 日産自動車が無資格者に完成車を検査させていた不正が9月に発覚した。SUBARU(スバル)でも同様の不正が確認された。製品データの改ざん問題も10月以降、明らかになり、神戸製鋼所が公表したのに続き、三菱マテリアルと東レも子会社で不正があったと発表した。

海外ニュース

海外トランプ米大統領「米国第一主義」を掲げる

 実業家のドナルド・トランプ氏(71)が第45代米大統領に就任。国際協調よりも自国の利益を最優先にする米国第一主義を掲げ、環太平洋連携協定(TPP)や、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を相次ぎ表明した。北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉にも踏み切り、テロ対策を名目に、大統領令によるイスラム圏などからの入国規制も繰り返し打ち出した。安全保障政策では「力による平和」を掲げ、4月、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したとして空軍基地を巡航ミサイルで攻撃。12月には、エルサレムをイスラエルの首都と一方的に認定。国連総会は緊急特別会合を開き、首都認定の撤回などを求める決議を賛成多数で採択した。ロシアによる大統領選への干渉など一連の「ロシア疑惑」で、就任直後から支持率は低迷し、政権運営は難航する。側近のフリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を事実上更迭し、フリン氏は12月、偽証罪で訴追された。疑惑の対応などを巡り、政権内の確執も目立ち、政府高官を相次ぎ解任。8月には最側近だったバノン首席戦略官を解任した。

海外核実験強行・弾道ミサイル発射実験、北朝鮮の挑発やまず

 北朝鮮は9月3日に6回目の核実験を強行した。弾道ミサイル発射実験を繰り返し、日本上空も2回通過させた。11月には米本土が射程に入る大陸間弾道ミサイル火星15の発射に成功と発表し、金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長は「核戦力完成」を宣言した。日米は圧力強化を訴え、国連安全保障理事会は10回目の制裁決議を採択。米国はテロ支援国家に再指定し、武力行使による解決も示唆した。

海外「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)がノーベル平和賞(12月)

 史上初めて核兵器を非合法化する核兵器禁止条約の採択に尽力した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN・アイキャン)がノーベル平和賞を受賞した。条約は、前文に「ヒバクシャ」の受け入れ難い苦しみに留意すると明記し、7月、国連で122カ国・地域の賛成で採択された。米国やロシアなどの核保有国や、米国の「核の傘」に頼る日本は、条約に参加していない。

海外欧米でテロ相次ぐ

 英国中部マンチェスターで5月22日、米歌手アリアナ・グランデさんのコンサート会場で自爆テロが起き、22人が死亡した。実行犯とされるリビア系英国人の容疑者はイスラム過激思想の影響を受けていた。欧米ではほかにも、ロンドンの英国会議事堂周辺やスペインのバルセロナ、米ニューヨークなどで、車両を使って無防備な歩行者を襲うソフトターゲット型の犯行が相次いだ。

海外マレーシアで金正男氏が毒殺される(2月)

 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏=当時(45)=が2月13日、マレーシアのクアラルンプール国際空港で毒殺された。目や顔に猛毒の神経剤VXを塗られたとみられ、北朝鮮による暗殺と疑われている。実行犯としてベトナム国籍とインドネシア国籍の女2人が殺人罪で起訴されたが、2人に犯行を指示したとされる北朝鮮国籍の男4人は逃亡し、真相解明が困難になった。

海外イスラム国「首都」ラッカ解放(10月)

 クルド人勢力主体の民兵組織シリア民主軍は10月17日、過激派組織「イスラム国(IS)」が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカを完全制圧したと発表した。7月にはイラクの最大拠点だった北部モスルが奪還され、ISはほぼ壊滅状態に。しかし、IS指導者バグダディ容疑者の行方は依然不明。エジプトでは11月24日にIS系の関与が疑われるテロが起き、300人以上が死亡した。

海外朴槿恵韓国大統領が建国以来初の罷免(3月)

 韓国の憲法裁判所は3月10日、大統領の権限を乱用し友人を国政に介入させたとして国会に弾劾訴追された朴槿恵(パククネ)大統領の罷免を決定。大統領罷免は建国以来初で、朴氏は即時失職した。疑惑発覚以降、ソウルなどで大統領の退陣を求める大規模デモが続いた。検察は31日、朴容疑者を収賄などの容疑で逮捕。5月に繰り上げ実施された大統領選で、革新系の文在寅(ムンジェイン)氏が当選し大統領に就任した。

海外スペイン・カタルーニャ自治州が独立宣言(10月)

 スペイン北東部カタルーニャ自治州は10月1日、スペインからの分離独立の是非を問う住民投票を行い、賛成が9割に達した。州議会は公式に独立を宣言した。中央政府は州の自治権を停止し、プチデモン州首相ら全閣僚を解任、州議会を解散した。憲法裁判所はその後、独立宣言は無効との判決を下したが、12月21日の州議会選で、独立派は2015年の前回選に続き過半数を占めた。

海外中国の習近平氏、2期目始動(10月)

 中国共産党大会が10月に開かれ、2期目の習近平(しゅうきんぺい)政権が発足した。習近平総書記の指導理念が党規約に盛り込まれたほか、人事は習氏に忠実な人物で固められ、後継候補は示されなかった。「習一強」体制が確立されたとみられ、毛沢東時代のような個人崇拝の復活に危惧も。習氏は今世紀半ばまでに「社会主義現代化強国」を築く目標を掲げ、あらゆる分野で党の指導を強める姿勢を鮮明にした。

海外少数民族ロヒンギャ難民流出、スー・チー氏に批判も

 ミャンマー西部ラカイン州で8月、イスラム教の少数民族ロヒンギャの武装勢力と軍・警察の衝突が激化し、女性や子どもを中心とするロヒンギャが隣国バングラデシュに大量流入。新たに逃れた難民は12月までの4カ月間で60万人を超えた一方、6700人が殺害されたとされる。国際社会は「民族浄化」と非難し、対応に後ろ向きなアウン・サン・スー・チー国家顧問にも批判が集まった。

海外カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞(12月)

 「日の名残り」「わたしを離さないで」などで知られる長崎市生まれの英国人小説家カズオ・イシグロ氏(63)がノーベル文学賞を受賞した。5歳で英国に移住。日本出身の作家の受賞は、川端康成、大江健三郎氏に続く3人目で、23年ぶり。

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