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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年1月26日~3月20日

平成元年の天罰

昭和天皇が崩御された次の日に、当時の官房長官だった小渕氏がテレビで新元号を発表していた。その日以降のテレビ番組は色彩がほとんど黒っぽくて、バラエティーや公営ギャンブル中継も無くなりつまらないと思っていた。国民全体が喪に服するということであったが、新元号が私の予想と大幅に違っていたことと合わせて、かなり不満であった。私は当時の職場の人たちに「つまらん」と言ったために、まさしく天罰が下った。あの日、私はいつものように出勤し朝礼で司会当番だったのでスピーチの中で「元号が気に入らない」と言った途端に急に右わき腹が痛み出した。すぐ治るだろうと思ってそのまま話していたが、ますますひどくなり立っていられなくなった。同僚らがあいつはまたふざけているのだろうと思ったのか誰も気遣ってくれなかった。普段の私は冗談ばかり言って人を煙に巻いてばかりいたので、またいつもの癖だろうと思われたのかも知れない。そのうちに脂汗が出てきて、多分顔面も蒼白だったのだろうか、しばらくして上司が「病院へ行ってこい」と言ってくれた。病院での検査結果は「胆石症」で即入院に。当時の胆石は開腹手術の方が手っ取り早かったので応ずることにした。もうすぐ50歳になるところで自分で言うのも気が引けるが、仕事に対して意欲的で脂の乗った時期だったので、入院するのは本当に残念だった。手術は成功したが、事後の措置などで入院期間が大幅に伸びて、トータルで約2か月間の病院暮らしを強いられた。しかし、長い人生の中で神様が与えてくれた休暇だったのではないかと達観。初めての「胆のう」手術で、入院生活を「堪能」したのだと笑い飛ばしていた。

愛知県小牧市 松波栄一さん 78歳 会社・仕事心身の変化悲しみ怒り

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