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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年1月26日~3月20日

交通規制の中の会社訪問

昭和64年の1月早々のことである。突然に昭和天皇がご崩御された。ニュースが流れ、改元されて新しく平成になった。街には衝撃が走り、悲しみに沈んでいた。私は東京で単身赴任をしていて、転勤2年目を迎えていた。仕事は、株式公開を準備する企業の開拓であった。期待される成果が出ず、経験の自負もあってジレンマに陥っていた。コンピュータ情報誌のA社を攻略しようと、社長面談を申し込んでいたが難しい状況。知人を頼り話は進展したが、A社の社長は海外出張などで多忙だった。それでも訪問を続けた。2月下旬にようやくA社の社長面談が決まり、依頼書を持参することになった。だが、その日は2月23日で昭和天皇の大喪の礼が営まれる前日であり、都内は多数の弔問客が予想される。海外の元首級の要人も多数参列されるため、数日前から厳重な交通規制が敷かれた。訪問の会社は南青山で、大変な警備の中を当社の社長と共に訪問した。予定より30分早めて出発したが、途中の青山墓地近くで警備の検問を受け車内を調べられた。それでも時間通り到着し、商談を進めて確約を得ることができた。国民がみんな悲しみの喪に服するときだったが、私はやっと成約ができた日で、鮮明に覚えている。年号は新しく「平成」になったが、月日は瞬く間に過ぎていった。その年から週休2日制がスタートしたため、愛知県の自宅に帰り家族とだんらんができた。一方で消費税の3%導入があり、また松下幸之助氏や昭和の歌姫の美空ひばりさんが亡くなった。惜しまれた人たちだが、病には勝てなかった。そんな時代推移の中で、昭和が徐々に遠ざかっていった。

愛知県小牧市 三和稔さん 81歳 家族・親族流行・世相会社・仕事

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