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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年1月26日~3月20日

ネオンの消えた街

昭和が終わり、平成に移る瞬間、私は東京で暮らしていた。昭和64年1月7日、いつもの通り、自宅がある中野からオフィスがある秋葉原へ通勤した私は、秋葉原駅で降りて駅構内を歩きながら、いつもと違う違和感を感じていた。やがてその違和感に気が付いた。駅構内の照明がほとんど消えているのである。そのときに思ったのは、停電か何かの事故かということであった。そして会社に着くと、ビル通用口の照明もいつもより心なしか暗い。やがてオフィスに入ってからその理由が分かった。かねてから病気療養中であった昭和天皇が崩御されたのであった。オフィスから窓の外を見ると、いつもならすでに華やかなネオンがつき始めている秋葉原電気街も暗い。その後に自分がどうしたかは記憶が定かでないが、その日の朝の光景だけは30年近く経った今でも、はっきりと脳裏に焼きついている。今までの人生で唯一無二の経験であり、今上天皇は生前退位をされるので、今後も経験することはないだろう。まさに時代が動いた瞬間であった。

愛知県北名古屋市 内野敬久さん 59歳 流行・世相会社・仕事

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