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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年3月15日~4月30日

父に寄せて

平成3年8月3日、父が64歳で亡くなりました。大正生まれの父は、戦時中は志願兵として広島県呉の海軍に所属しておりました。そんな父が亡くなる少し前に初めて口にしたことがあります。昭和20年8月6日、広島に原爆が投下され、父たちはすぐに現地に入り、悲惨な状況を目の当たりにしたそうです。その話をした時の父の心境は計りしれません。戦後父は、技術職の会社員となりました。その後母と結婚し、娘3人の父親となり、私たちが幼い頃からいろんな所に連れて行ってくれました。娘3人はそれぞれ成長し、やがて結婚し、孫が生まれました。初孫が男子だったので喜びも大きかったようです。孫が1人また1人と増えていくたびに、幸福を感じている様子でした。父と母は、孫たちとの時間も大切にしました。バーベキューをしたり、旅行に行ったり、趣味のゴルフも父は婿さんを誘い楽しみました。定年後に病になり、余命が少ないことが分かっていましたが、毎日明るく過ごしました。亡くなった日は、長良川花火大会の日でした。花火は亡くなった人を供養するために打ち上げるのだと聞いております。太く短かった父の人生は、花火と一緒に天国に昇りました。90歳になった母は今も健在です。今思うことは、父と母の子どもで良かった。私の理想の夫婦は父と母です。ありがとう。感謝を込めて、合掌。

岐阜県瑞穂市 田村博子さん 63歳 家族・親族別れ

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