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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年3月15日~4月30日

若き苦難の日々に、感謝

平成3年10月に私は某銀行の支店長代理となり、管理職としての苦難が始まった。入行して9年目だった。時代はバブル崩壊の始まり。自覚は無いながらも暗い社会を暗に感じ、執務に向かう自分を思い出した。そんな中での管理職スタートだった。取引先は売り上げ減少、収益減少が表立って現れてきた。取引先を助けることは自分の力では不可能で、相談に耳を貸すのが精一杯だった。銀行はこれまでの規制金利時代に慣れ、収益も十分確保してきたので、取引先の全面的な赤字対応は手も足も出なかった。私は何をすればいいのか、途方に暮れたのであった。現代でもこの負の遺産がいまだに解決できず、歴代の政府、総理大臣は新機軸を打ち出すが、タイムリーな政策とはなり得ず、今日に至る。敗戦処理の難しさがここに示されている。そんな中で私は今年(2018年)、勤務先の銀行を退職することとなった。役職もここで終了だ。約27年間、未だ解決できない社会現象に不満を持ちながら、それでも道筋を細やかに考え、後輩たちに伝えてきたつもりだ。わが人生に悔い無しとは言えないながら、精いっぱい尽くしてきた。 平成3年、それは未だフラストレーションの高い年で、自分に重たい課題を与えた年であった。経済だけではなく、生活の全てが沈殿している。若者は経済の縮小のみを経験し、希望ある社会を経験していない。必然的に自分を守ることを最優先する。人間社会はバトンリレーがなされていく。バトンを受けた若者は先代の意思を受け、あるいはそれをクリアしてプランの再構築をしていく。その作業に自分が残りの時間を投入し、新しい日本を作っていけるならこの上ない幸せだと思っている。まだ元気なこの体をもう一度社会に投入していきたいものだ。

岐阜県岐阜市 吉田昭雄さん 60歳 会社・仕事新生活・引越

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