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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年3月15日~4月30日

オランダでの新生活

全ての業種の経済活動が順調な80年代で、本当によく儲かる年が続いていました。小さな規模の水産商社でしたが、海外から輸入する高級食材や原料がすぐに売れるような状況でした。しかし平成の初めにはもう陰りが見え始めており、今までのような利益は望めません。不安を感じた会社も勝負に出ることを決定しました。アメリカのシアトルに続いて、ヨーロッパにも独立法人を設立して海外原料を安定輸入する判断です。沼津産の開きアジの原料はほとんどオランダ原料で、カレイ類もかなり日本に来ており、弊社も多少は実績がありました。当時はオランダ政府も海外投資を積極的に受け入れており、新しく設立される会社に対しての法人減税もありました。そうしたこともあり、オランダのアムステルダムに決まりました。オランダはドイツやフランスのような母国語にこだわらず、気軽に英語で会話ができる国民性で、本当に楽しく商売も生活もできました。平成3年1月に辞令が出ましたので、家族の了承も無いのにすぐ受けました。子どもは小学5年と2年生で、岐阜の片田舎でしたから英語は全く話せませんし、オランダがどこにあるのかも知りません。家内も英語が嫌いで話せません。でもこれからは子どもたちにとって英語は必要だし、海外生活の経験はきっとこれからの人生に役に立つと思いました。私は2月にはもう現地赴任して、6月には一度も海外旅行をしたことのない子どもたちが元気にスキポール空港に到着しました。今でも1991年に設立した会社は存続していますし、子どもたちも海外の経験を生かしながら元気に生活しています。

三重県四日市市 山本文雄さん 61歳 家族・親族会社・仕事新生活・引越

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