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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年3月15日~4月30日

長男誕生の時に

予定日より1週間も遅れていたから心配になり、妻を愛知医大に入院させた。誘発剤を点滴で入れ待つことになったが、なかなか陣痛が来ない。誰もいない病室で1人待っていたが退屈になり、愛知医大と車で5分しか離れていない家で待つことにした。今思えば、これがいけなかった。家に帰ってテレビを見ていたが、ここ数日の緊張感から眠れなかったせいもあり、いつの間にか寝てしまった。眠りに入って数時間後、看護婦から「男の子が産まれた」との連絡があり、「産まれたのか」と叫んで、急いで病院に駆けつけた。妻はすでに病室に戻ってきており、赤ちゃんは産室にいた。顔も洗わずに駆けつけたから、目やにが残っていたのだろうか、妻はいきなり、「私が陣痛で苦しんでいた時、寝ていたなんて信じられない」と怒った。私がいくら弁解をしても許してもらえなかった。子育ての期間も、今も、何かというとこの事実が私の弱みとなり、夫婦喧嘩になると必ず、このことを指摘して攻撃される。今年26歳になる息子にも、妻は何度となく「お前が生まれてくる時、お父さんは寝ていたのよ。冷たいでしょう」と言いながら育てたから、男親の言うことを聞かなくなってしまっている。油断して寝てしまったのは悪かったと思うが、もう取り返しができないことを、いつまでも尾を引かせることは、許してもらいたいと願っている。

愛知県尾張旭市 浅野憲治さん 70歳 喜び家族・親族出産・育児悲しみ

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