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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年4月15日~5月31日

人生に無駄は無い

「中卒」という2文字がずっと私のコンプレックスだった。そのため、もし学歴の話が出たらどうしようと思うと、同じ年代の人たちの会話に入るのをためらってしまうことが多かった。娘が中学3年でそろそろ高校進学を考えなければという時に、通信制の高校があることを私は初めて知った。通信の学校を知ってからはずっと悩んだ。中学を卒業してもう25年も経っている。それに特別頭が良いというわけではないし、果たして勉強ができるのだろうかという不安の方が大きかった。でもこのまま年老いて、死ぬ時に「あぁ、学校に行きたかった」と後悔するよりは、やるだけのことはやってみようと思った。こうして平成5年に、娘と私の高校生活が始まった。通信制の高校なので4年かかるけど、「長い人生の中でたったの4年ではないか」と自分に言い聞かせた。学校は若い子が多い。幅広い年代のクラスメートとの勉強、部活動、みんなと心をひとつにして頑張った体育祭。どれも楽しいことばかりでとても充実していた。不安だらけだった勉強は、先生がとても親切に指導してくださったおかげで何とか前に進むことができた。それにこの学校の一番良いところは、いじめが全く無いところ。また、先生やクラスメートとも変に片肘張らずに接することができ、とても温かい学校だった。私は回り道をして高校進学をしたが、この選択は間違ってなかった。この学校に来て、勉強以外にさまざまな体験をできたことが最大の喜びだ。「人生には無駄が無い」というが、本当にそうだと思う。立場が違う人にも、思いやりをもって接することができるようになった自分。そして、今は学校に行くことを理解してくれた家族に感謝の気持ちでいっぱいだ。

岐阜県羽島市 木俣恵美子さん 65歳 喜び友人・仲間家族・親族学校・学び入学・進学

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