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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年4月15日~5月31日

大好きだった父

平成6年3月2日、大好きだった父が肺がんで亡くなりました。がんに侵される1年前まで、病気とは無縁の父でした。父も家族も油断していました。隙間から侵入したのですね、がん細胞が。私が公務員となった役所の窓口で、接客した一人が父の知り合いだったそうです。後で父は、「そっくりだったからすぐ分かったぞ」と知人に言われたと、それはうれしそうに話してくれました。父親っ子だった私は親孝行をした思いでした。嫁ぎ先でもめ事になった時には、頭を下げに来てくれました。親にこんな姿をさせる私はなんて親不孝だと思いました。嫁ぎ先の仕事が忙しいときは、1時間もかけて手伝いに来てくれ、私の顔を立ててくれるような父でした。なのに父が病に倒れた際、仕事や子どもたちの受験と重なり、精いっぱい看護したつもりでも今思えばもう少しできたのではないかと後悔ばかりが残ります。病室から帰るときの寂しそうな父の顔を、忘れることができません。

愛知県みよし市 深谷康子さん 70歳 家族・親族別れ悲しみ

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