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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年4月15日~5月31日

一戸建て購入の決心

“土に足を着けて生活するのは、こんなにも安心できることなのか”と感じたのは、会社の上司の家に遊びに行って、縁側で紅茶をごちそうになった時であった。庭にはミカンの木が植えられていたのも憧れを誘った。さらに「実が色づく季節には、毎日新鮮なミカンを食べられるのよ」と話され、私は“一戸建てを手に入れるぞ”という決心を確かなものにした。それ以来、一戸建ての住宅を手に入れることが目標となり、休日は不動産会社を訪ね歩くのが日課となった。ローンを組まずにマンションを購入したのが心密かな自慢となっていたが、一戸建て住宅への憧れは、抑えきれないものになっていた。鍵ひとつで安心と安全が手に入れられるマンション生活には、それだけでメリットがあると考えていたが、何か大きな漠然とした喪失感を感じていたのは確かで、それに上司の家で気づかされてしまった。さりとて、ローンを組むのは生活信条に反する行為であり、ローンを組まずに現金で一戸建てを購入するには、新築は無理だと考え、中古物件を中心に不動産会社の紹介してくれた物件を訪ね歩いた。約半年間にわたり、数十軒の家を見て歩いたが、予算に収まる家はどれも古過ぎたり、日が当たらなかったり、道路と接する道幅が狭かったりと、なかなか満足できる物件が無かった。やはり無理かと諦めかけた時、住んでいたマンションから歩いて5分とかからない場所で売り出し物件が出た。それから1週間、会社から帰ると毎晩、売り出し物件の近所を歩き、住んだらどんな生活ができるかを考えながら生活して、熟慮した結果、今住んでいる家をローンを組むことなく購入した。

愛知県尾張旭市 浅野憲治さん 70歳 新生活・引越

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