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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年5月15日~6月30日

私と神戸と子ども

平成7年。この年は私にとって忘れることはできない年です。あの阪神淡路大震災が発生したのが、私の33回目の誕生日だったからです。まだ朝6時前。翌月出産予定の私は、はっきりと感じられる揺れで目が覚めました。当時、名古屋に30年以上住んでいる私にとって、記憶にある限り地震の揺れで不安になったことはありませんでした。身重のためもあるでしょうが、早く揺れが収まってほしいと願っていました。それからテレビをつけると、そこには高速道路から今にも落下しそうなバスや、高速道路の脚がバタバタと折れドミノ倒しのような状態の場面、あちこちで火が上がっている場面など、見たことのない惨状が広がっていました。私は19歳の時に神戸ポートピア博で神戸を訪れたことがあるのですが、駅に向かう帰りの地下鉄で私の大きな荷物が扉に挟まり、「どうしよう」と思った時、乗客の数人が押し出してくれ、抜け出せた温かい思い出や、オリエンタルホテルに行く時に車窓から見た美しい夜景などが思い出されるとともに、あんなに人を魅了する町がなぜと、心が痛みました。2月に入って男児を出産。ふとまだ1ヵ月しか経っていないのに、神戸でお産を迎えた女性もいるのだろうかと考えたりしました。私だったらどうするだろうと思いましたが、どうしても考えがまとまらず、知恵も出てきませんでした。あれから23年も過ぎ、子どもも社会人になりましたが、「天災は忘れた頃にやってくる」と言うので、いざというときにどうするか、シミュレーションしておいてと言っています。

愛知県名古屋市(昭和区) 岩田由紀子さん 56歳 天候・災害出産・育児悲しみ

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