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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年5月15日~6月30日

父が亡くなった平成7年

平成7年4月11日、私の父は肺線維症という病気で亡くなってしまいました。阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件という大きな災害と事件が起きた年でしたが、私にはそれより父が亡くなってしまったことが最大の出来事でした。父は74歳で亡くなったのですが、71歳の秋に、呼吸がしづらいくなって酸素吸入が必要になり、余命3年と告げられました。結局、発病から2年半余りで亡くなってしまいました。 思い起こせば70歳の時に町内の世話役になり、無理をしたのがよくなかったのです。この年、父の手助けをすれば病気にはならなかったと後悔しています。父は幼い頃、小児麻痺にかかり、左腕の自由が全く効かなくなり、右腕だけで母と共に一人っ子の私を育ててくれました。父が亡くなってからやっと気付いたのですが、それは片腕しか使えない父を、何も気遣ってやることがなかったことです。逆に、父に怒られたことは1回もなく、多少無理なことも、全部聞いて、私をいつも見守るように大事に育ててくれました。それなのに私は、体の不自由な父を気遣ってやることもなく、自分の好きなことばかりやって、ずっと親不孝ばかりしていました。私自身66歳になり父の寿命に近づいてきました。何もできなかったことを日々反省し、毎日、仏壇の父の写真にお詫びをしています。ただひとつ、父と一緒に新幹線で九州へツアー旅行に行ったことだけが、唯一の親孝行でした。父さんありがとうございました。

愛知県美浜町 古村福造さん 66歳 家族・親族別れ

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