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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年5月15日~6月30日

阪神大震災から学んだこと

熟睡している私の上に、干している洗濯物が落ちてきたのが事の始まりだった。感じたことのない大きな長い揺れが収まると、住んでいた大学寮の中を学生たちが走りまわっている足音が聞こえた。全く危機感を感じていなかった愚かな私は、また眠りについてしまった。遅い時間に目覚め、そういえばあの揺れは何だったのかと思いながらテレビをつけると、目を疑うような映像が映っていた。高速道路はなぎ倒され、あちこちで火災が発生している。阪神淡路大震災だった。淡路島に隣接する島に住んでいた私が感じた揺れは震度6だった。大学に行く道はひび割れ、講義を受けていても余震が何度も続いたが、幸い大事には至らず生活への支障は無かった。しかし、たくさんの被害が出た地域のことを思うといたたまれなかった。そんな時、大学から被災地へのボランティアバスが出ると聞き、すぐに参加を決めて現地に入った。自衛隊車両が行き交い、異様な雰囲気の中で私がしたのは、支援品(衣服)の仕分けと配給だった。しかし、私が入った場所では住民の要求があまりなかったらしく、たいした仕事もできなかった自分の無力さを嫌というほど感じた。漠然とボランティアをしたいという思いだけでは駄目なのだと恥じた。今、私は母になり、2人の子どもを守る立場になった。東日本や熊本などでも大きな地震があり、日本のどこにいても地震に遭遇するかもしれないという危機感も身についた。ボランティアなど立派なことはできないが、子どものことを守るために、時々防災について話し合い、防災用品をチェックするようにしている。

石川県津幡町 大高弥香さん 43歳 天候・災害学校・学び悲しみ

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