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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年5月15日~6月30日

最後の仕事

1996年、私は焦っていました。30代最後の年。子育てのためにこれまでの仕事を辞めた私は、その後は子どもが学校に行っている間だけの仕事をしていました。友人らは正職員に戻ったりしていました。そんな時、私と8歳ほどしか違わない母方の叔父が治らないがんになりました。その奥さんである叔母は3歳上の専業主婦、子どもが高校生ぐらいという状況。母はわが家にも同じようなことがあったら心配だと、私に正職員で働くよう何度も声を掛けてくれました。ちょうど実家の近くに介護老人保健施設ができ、託児所もあるので、保育士資格を持っている私は面接に行きました。その翌年、私が嫁いだ家から歩いて行ける距離にも同じ老人保健施設ができるとのことで、介護と保育を兼ねて働くことにしました。当時、子どもは中学生と高校生。夜勤もあるのでとても不安でしたが、同居する夫の両親に協力を仰ぎ、就職することにしました。それから20年余り、介護の仕事をしたおかげで今80代の両親のことも理解できます。昨年定年を迎え、孫の子守をしながら実家にも顔を出しています。母の声掛けがなかったら、仕事に対する不安を抱えながらあのまま派遣のインストラクターをもう少し続けていたかもしれません。最後に良い仕事に就けたと思います。

岐阜県可児市 長瀬由美子さん 61歳 家族・親族会社・仕事就職・転職

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