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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年5月15日~6月30日

喜びと悲しみの時代

平成7年は、私にとって決して忘れることができません。前年に母が亡くなり、追い打ちをかけるように、夫のがん宣告を受けました。あの頃は病院では直接本人には言わずに家族にこっそり知らせていました。平成7年の4月ごろ、夫が血便が出たと言いましたので、私は友人のお父さんが直腸がんで亡くなったのを思い出して、夫に病院へ行くようにすすめましたがなかなか行ってくれませんでした。私は泣くように病院へ行ってと言い、ようやく6月になって病院へ行ってくれました。帰宅した夫は入院して検査をすると言い、私はすぐに直腸がんと察しました。病院からの呼び出しがあり、別室で担当医から直腸がんと宣告されました。予想はしていましたが、あの時の辛い気持ちは忘れられません。夫に隠しておいても分かってしまいましたが、夫は気持ちがしっかりしていましたので、治療に向けて頑張ると言って、私や子どもたちを励ましてくれていました。手術の日は7月14日で、亡母の初盆の日です。7月13日には親類の人たちが来てくれますが、夫がいないこと、そしてがんで明日手術と聞いて驚いていました。7月14日は近所の人たちや母の友人、知人など、お盆のお参りに来てくれてますので、私は家を従姉や親類に任せ、病院で夫に付き添っていました。無事に手術が成功して、2週間後に夫が帰宅したときにはホッとしました。同時に、平成13年5月2日に肺がんで亡くなるまで、6年間にわたりがんと闘うことになりました。その間に長女、次女の結婚、孫娘の誕生と、うれしいこともありました。平成の時代は私にとって、喜びと悲しみの時代でした。

静岡県磐田市 西尾一子さん 77歳 喜び家族・親族出産・育児心身の変化別れ悲しみ

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