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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年6月15日~7月30日

馬との出会い

平成9年10月、68歳のときに、兵庫県川西市を引き払い岡崎市に移り住みました。このとき仕事を一切辞めて、趣味一辺倒の第二の人生へと切り替えました。岡崎市では生涯学習センターが充実しており、趣味を増やすには事欠きません。俳句、川柳、短歌、墨彩画と、世話になりました。天気が良ければドライブに出かけるのが楽しみです。行き先を地図で念入りに調べるのが楽しみの一つです。どれだけ頭に入っているか、実地と記憶とを合わせながら車を走らせるのは、ドライブの一番の快感でしょう。248号線を南進し、幸田憩の農園を過ぎて東に曲がると、運動場のついた厩舎があります。その厩舎から一頭の馬が顔を突き出し、「こっちにおいで」と言っているように見えたので、車から降りて馬に近寄り、「やあ元気そうだね」と声をかけました。馬は首をタテに振り喜んでいるようです。それを見ていた厩舎の係員は、「この人は人参を持ってきたなあ」と、疑いの目付きをしてやってきました。しかし私は何も持っていません。50年前に、馬との強烈な出会いがあったことを、馬は嗅ぎ分けていますが、人間にはそれができないようです。人工知能がいくら進んでも、「出会い」とか「相性」とか、心の領域には到達不能です。人間ですら分からぬことだらけです。

愛知県岡崎市 梅基彰さん 88歳 楽しみ喜び趣味・レジャー新生活・引越出会い

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