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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年7月15日~8月30日

親の引退と娘のスタート

左の肩甲骨辺りに痛みを感じたのは、平成11年の、まだ暑さの残る9月初め頃だった。「筋肉痛か」と軽く考え鎮痛剤を貼ったが、痛みは治まらず、2、3日過ぎると肩に疱疹ができ、膿を持つようになった。驚いて病院へ行くと、「これは痛いだろう、来るがの遅い。これはストレスや免疫力の低下が原因と言われる、帯状疱疹だ、塗り薬で湿布をして、安静にすることだ、軽く考えると命とりだよ、絶対安静だ」と言われた。しかし安静はできない。自分が先頭で働く小さな会社があるのだ。毎朝湿布をして痛みに耐えて働いた。3ヵ月も続くと、暑さ、痛みのために寝不足が続き、体力も気力も限界を迎え、会社も閉める決心をした。63歳だった。35年間、病気も無く懸命に働いたのに、3ヵ月の病気で閉めるのは、辛く、やるせない気持ちだったが、もう一度頑張ろうという気力はなかった。平成11年は私にとって生涯忘れることのない年。ただうれしいことが、年末に結婚した娘夫婦から12年元旦に、人生をスタートしますと年賀状が届いた。親の引退が娘のスタートとなった。平成11年と平成12年はともに忘れられない年となった。

愛知県名古屋市(昭和区) 市川賢さん 81歳 喜び家族・親族会社・仕事心身の変化悲しみ

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