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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年7月15日~8月30日

会社が倒産した

平成11年、この年の終わりに私の勤めていた会社が倒産した。Hは書籍販売会社の大手。最盛期には全国で社員千人、売上100億を超えていた。しかし世は世紀末に向かって一直線。会社もその線上に。銀行が倒産し、政治はきな臭さを増していた。出版不況が言われて久しく我が社もその波をかぶるように年々業績は悪化。労働組合の執行委員だった私とその仲間は、会社との度重なる団交で危機感を募らせていた。このまま2000年を迎えることなく会社は終わってしまうのか。当時42歳、勤務して20年の私にはその先の人生がどうなるのか、見通しもきかないままだった。結局、暮れも押し詰まった12月28日、ついに会社は破産宣告。500人以上の社員は全員解雇。労働組合は会社の実質株主である書籍流通大手の会社を相手取った労働争議を敢行することを決定。翌年からおよそ2年半の争議生活に入ることに。今から思い返しても、これらの自分の人生が正しかったのかどうか、分からない。しかし非正規雇用が大半を占める現在の労働環境と比せば、恵まれていたのかも。それにしても、あの激動の1999年、団交が終わって、いつものごとく酒場で憂さを晴らしつつカラオケで歌うのは、モーニング娘。の「LOVEマシーン」。ひょっとするとまだこの先があることを信じていたのかもしれない。

愛知県豊橋市 小林宏彰さん 61歳 会社・仕事悲しみ怒り

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