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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年7月15日~8月30日

家族とテレビ

わが家は、私が生まれた頃から、梨農園を経営していた。小学3年生であった自分は、夏休みがとても楽しみであった。一方で家族はというと、毎日朝から梨をもぎり、畑からトラックで自宅まで梨を運び、虫除け用の袋から梨を出して、箱に詰めるという作業が繰り返されていた。私は暇である。手伝いに行っても邪魔だし、家業だからわがままも言えない。午前中にするのは、洗濯物を干したり、のどが渇いているであろう家族にジュースを入れて持っていったりすることだ。まだまだゲームが簡単に子どもの手に渡らなかったこの時、こんな慌ただしい家族の中で過ごした私にとって、夏休みの楽しみはテレビとなった。朝の情報番組が終わると、アニメがたくさん再放送されていた。「タッチ」や「こち亀」、「ジャングルの王者ターちゃん」など、立て続けに流れていた。アニメで午前中が終わる毎日であったが、私は当時友だちの間でも話題になっていた昼の13時30分からの「キッズ・ウォー」を見たかった。しかし家族はお昼になっても梨を箱に詰めている。母が昼食の準備に着手するのは、13時近くである。「キッズ・ウォー」に間に合って」といつも思うのである。ご飯を食べ終わると、ようやく家全体が落ち着く。小学3年生の私も少しホッとして横になる。すると、楽しみにしていた「キッズ・ウォー」は、いつの間にか夢の中。慌ただしくも毎日過ごした家族の時間と夏休みのテレビは、私の忘れられない思い出である。

愛知県小牧市 松浦崇博さん 27歳 楽しみ家族・親族流行・世相

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