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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年7月15日~8月30日

2回目の有珠山は何と

平成12年元旦は、2000年問題(精密機器等の問題)で一睡もせずに、勤務先で夜明けを迎えましたが、それはこれから始まる激動の1年の幕開けでもありました。3月下旬に警察組織の定期異動で幹部に任用され、警察本部に異動をしてから、私の意思とは関係なく時代は流れました。異動した頃、北海道の有珠山で突然の噴火があったことがニュースで流れておりました。自分も部隊組織の長という立場になりましたが、大変だなと他人事のように思っていました。しかし、すぐに隊長として200人を指揮して北海道に出動するように命令が出ました。私にとっては、青天のへきれきでした。6月には沖縄サミット警備のため、40日間という長期の出動が控えており、その準備もありました。また、5月には長男の結婚式もあり、果たして自分は式に出席できるのかという一抹の不安もありました。結果的には、結婚式の準備を全て妻に任せ、非常に苦労をかけました。とにかく、やるべきことがたくさんあったときでした。部隊編成をし、慌ただしく名古屋港から北海道へと出発しましたが、その航路はなんと私たちの新婚旅行と同じでした。26年ぶりです。北海道の有珠山付近は、新婚旅行以来2回目でしたが、そんな感傷に浸っている余裕はありませんでしたし、かなり景色は変わっていました。現地での仕事は警戒区域の中に住民を立ち入らせないことが主な任務でしたが、もし火砕流が発生すれば数分で警戒地点に到達すると聞いていたので、現場から10キロ離れた宿舎にいては、いざというときとても間に合わないと思い、有珠山麓の車両の中で、2週間過ごし、24時間体制で指揮を執る緊張の日々でした。車両での生活は、夜になると家族のことを思い出し、いろいろ考えさせられる毎日でした。新婚旅行で訪れたときと違って、往復の船舶は比較にならないほど豪華で大きくて、船酔いはしませんでした。前回は、2人ともグロッキーになったものです。前回は10月でしたが、今回は雪の残る肌寒い時期でしたし、新婚旅行の贅沢な内容とは雲泥の差でした。また、今回見た有珠山麓の道路は、たくさんの噴石がめり込んでおり、危険を感じました。任務が無事終わったときには、すがすがしい達成感がありました。3度目に来たら、妻にこの思い出を話そうと思います。自分の一生にとって思い出に残る出来事になりました。

愛知県日進市 横山雄一さん 68歳 家族・親族流行・世相天候・災害会社・仕事趣味・レジャー新生活・引越

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