年表

時代

年表

閉じる

平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年7月15日~8月30日

イギリスにて

20世紀最後の年、私はイギリスにいました。ちょうどシドニーオリンピックが夏にやっていて、高橋尚子選手がマラソンで優勝したよとホストマザーが興奮して私に伝えにきました。海外での暮らしで、自分は日本人だという意識をすることが多い中で、同じ日本人が活躍していて、とても誇らしかったのを覚えています。その反対に、11月には何かの追悼式に、日本人の慰安婦をしていたという女性が招かれて出席していました。韓国の方は知っていたけれど、まさかイギリスの方までと衝撃を受けました。私はテレビに向かって謝りました。何年も前のことが現代まで負の遺産として残っていて、私の心はズキンズキンと痛みました。イギリスで韓国の友達ができて、ある夜語り合ったことがあります。日本人は慰安婦のことを本当に悪いと思っているのか分からないと言われました。そして、その子は小学校のときから日本は悪い国と教わってきて、日本製の文房具は買わなかったということを知りました。私と1つしか歳が違わないのに、のほほんと生きてきた私とまるで違うと感じ、本当にショックを受けました。でも「こんなことを日本人の子に話せるなんて思ってもいなかった、ありがとう」、「今はもう戦争の知らない世代になっている、これから私たちが仲良くしていけばいいね」と言ってくれました。あれから20年近く、その友人はたまに日本語でメールをくれます。私は韓国語の勉強を挫折しましたが。いつの時代でも、日本や日本人が世界に対して負の遺産を残さないようにしなければいけないと思った2000年でした。

岐阜県各務原市 道家記子さん 39歳 友人・仲間流行・世相学校・学び悲しみ

  • facebook
  • twitter
  • line

平成12年の国内・海外の主要ニュースを見る