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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年7月15日~8月30日

郷土の英雄

平成12年は、私の人生にとって最も心に残る年になりそうだ。相次いで誕生した郷土の英雄に、私の心は青年のように弾み、思わず歓喜の声を上げた思い出が鮮烈に蘇るからだ。その年の9月。シドニー五輪の女子マラソンで、わが岐阜県出身の高橋尚子選手が見事に金メダルを獲得した。その栄誉を称え、県民は熱狂した。余談になるが、高橋選手の母は高山の出身だったことから、高山市内で「尚子フィーバー」が起きるなど、郷土の英雄を称える声は強烈なものがあった。続いて10月。白川英樹博士のノーベル化学賞受賞決定のニュースが全国を駆けめぐった。白川博士は高山の出身で、高校卒業まで高山で過ごされた。博士は県立高山高校で高校生活を過ごされたが、私も博士に2年遅れて同校に入学したので、博士は私の2年先輩である。今は足もとにも近づけない雲の上の人であるが、高校時代の博士は物静かな性格で、特に目立った行動もせず、図書室で読書にふけるような秀才タイプの生徒だったと記憶している。博士は後年、筑波大学で「ポリアセチレンの高分子化の研究」に没頭され、その成果が認められての受賞であり、博士は一躍「世界の白川」になられた。高山市民の歓喜の炎は、高橋選手のとき以上に燃え上がった。博士の業績は、高山市や高山高校の歴史の中で末永く輝き続けることだろう。この年を回顧すると、飛騨人の「郷土愛」が見えてくる。私は高橋選手や白川博士を郷土の英雄としてこの年ほど誇りに思ったことはなかった。そして今、「故郷飛騨」を誇りに思いながら、さらなる前進を目指したい。

岐阜県高山市 南晃さん 79歳 喜び流行・世相イベント学校・学び

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