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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年7月15日~8月30日

床上浸水

東海豪雨により西春町(現在は北名古屋市)の私の実家は、床上浸水の被害に遭った。その頃、私は名古屋市千種区に住んでおり、実家では70歳の母が一人暮らしをしていた。 その日は昼ごろから雨脚が強くなり、夜に入ると各地で浸水被害が出はじめていた。西春町の実家は新川のすぐ北側にあり、実家は昭和47年に床下浸水に遭うなど、もともと水害に弱い地域だった。さすがに実家が心配になり電話をかけたが、コールはすれども母は出ない。安否確認のため、私は車で西春町に向かった。しかし、実家の辺りはすでに浸水しはじめており、車では実家に近づくことができなかった。私は車を実家から500メートルほど離れた少し高い場所に停めて、徐々に深くなる水の中を歩いて実家に向かった。実家に着くと、すでに水が家の中まで入ってきており、母の姿はなかった。弱まる気配がない雨脚から、床上まで水が入るのは時間の問題であり、このまま実家にとどまることは、自分の安全にも関わると思われ、畳を上げることもかなわず、実家を後にした。その日、母の安否は不明のままであった。翌朝になり、母は近所の小学校に避難していたことが分かり、ひと安心。幸い、浸水は床上10㎝程度で、水も早めに引いたので、被害は畳12枚、家具数本、物置の中などにとどまった。その後、それらの処分や家屋の消毒などに追われたが、1週間後には普段の生活が帰ってきた。あれから18年が経つが、あの日の夜のことは鮮明に記憶している。

愛知県北名古屋市 内野敬久さん 59歳 家族・親族天候・災害

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