年表

時代

年表

閉じる

平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年8月15日~9月30日

決断

平成13年、私の人生は大きな曲がり角を迎えた。私は会社勤め、実家は両親が飲食店を営んでいた。母親に病気が発症したことが分かり、母親は働く気力を失った。そんな状況の中で、父親も忙しさのあまり母親に優しくできない日々が続いていた。私は滋賀県、弟は東京で働いており、今後について家族会議が行われた。幼い頃から、いつかは長男である私がこの店を継ぐものと思っていた私。この話し合いを行うことイコール、継ぐ決断をするということであった。この時の私の会社での評価は今までになく高く、引き留めも強かったが、心に迷いはなかった。父親は私たち兄弟の前で、生まれて初めて頭を下げ、継いで欲しいと願い、私は2つ返事で了承した。会社を退職し、実家に戻り、経営状況の確認、手伝い、お世話になる業者からも指導を受けた。自分の進む方向性を見つけた時には、父親と衝突した。伝統を重んじる父親と10年先を考える私との間には大きな開きがあり、平行線のまま交わることはなかった。頭を下げた父親と殴りあい寸前まで行きかけた時、私は継ぐことをあきらめ、お店を畳むことを決めた。両親には、もう何も考えず、好きなことをするように言い、私は会社員に戻った。ゼロからのスタートはとても辛く、キャリアや経験は何のプラスにもならなかった。今では、思いもつかなかった業界の職に就き、家族3人で安定した楽しい生活をしている。両親は郊外に引っ越し、好きなように生活し、父親は昨年亡くなった。私にとっては、山あり谷ありの人生になってしまったが、選択は間違っていなかったと思う年となった。

愛知県名古屋市(西区) 三浦一高さん 51歳 家族・親族会社・仕事就職・転職別れ

  • facebook
  • twitter
  • line

平成13年の国内・海外の主要ニュースを見る