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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年8月15日~9月30日

母との別れ

私たち姉弟は、母の手で育てられました、私が5歳の時、昭和21年2月に父が病死して以来、3人の子どもを両手に抱えて必死に育ててくれました。姉は6歳上、弟は1歳半ということで、父が亡くなった時のことは何も覚えていないような気がします。ただうっすらと、父と寝ていた覚えがありますが、母が90歳で亡くなるまで聞くことができませんでした。姉は母の苦労をよく知っていて、母が亡くなってから時折、若い頃の苦労話をしてくれます。子どもの教育には熱心でした。母の手助けのため、姉は中学校しか行けませんでしたが、私は姉の助言で高校まで行かせてもらいました。卒業後に地方銀行への就職が決まったその時、母と姉への感謝の気持ちでいっぱいでした。姉は私が高校2年の時に嫁ぎに出て、母の手助けは私の番になりました。少しばかりの田んぼや畑を、学校から帰って手伝い、夕食も私が担当し、家族3人たくましく生きてきました。そんな絆に結ばれた親子ですので、いつも母のことが脳裏から離れることはありません。その母が亡くなり17年。今もし母に「昔の苦しかったことを思い出すかね」と聞かれたら、私は「忘れた。今幸せだから」と答えるでしょう。

岐阜県安八町 中名礼子さん 78歳 家族・親族別れ

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