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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年8月15日~9月30日

学部卒業生の希望の星

島津製作所の田中耕一氏のノーベル賞受賞のニュースを聞いたとき、カッコいいと思った。ノーベル賞というと高名な大学教授や学者がもらうイメージが強かったが、東大・京大の卒業でなく、東北大学工学部を卒業して博士号も持っていない一企業の研究者が受賞したのである。作業服姿でインタビューを受けているのにも好感が持てた。受賞理由となった「ソフトレーザー脱離イオン化法」は、失敗のたまものというのがまたいい。私は大学の教養課程1年の化学概論の講義の時間に、教官から「君たち、何かこれはと思う光るものがあるか。偉大な発見・発明をした人は君たちくらいの時に閃くものがあった。なければただの人だな」と言われた。これには教室中大笑いだった。あの教室にいた学生は今、すべて60歳を過ぎているわけだが、これまで科学技術の分野で大きな賞をもらった人の経歴を見ても同じ大学の同窓生はいないので、教官の言うとおり凡人の集まりだったようである。大学の理系学部では大学院まで進むのが当たり前になって久しいが、田中耕一氏は学部卒業生の希望の星である。

愛知県東海市 久野容一さん 60歳 喜び流行・世相学校・学び

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