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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年9月15日~10月31日

名古屋コーチンの一大事

平成15年春、娘は名古屋コーチンを飼い始めた。振り返ると小学生の時、祭りの夜店で買ったニワトリを飼育するも、明け方に「コケコッコー」と鳴き、近所迷惑だからと小学校に引き取ってもらったことがあった。そんな娘は大学生になり、アルバイトの稼ぎで一羽の名古屋コーチンを買ってきたのだ。名前は「すずこ」。やがて卵を生むようになった。ところが7月のある日、夫の「犬が来とるぞ」の声。見ると名古屋コーチンの小屋を犬が襲っていた。掃き出し窓を開けスリッパのまま飛び出した私は、それが大きな猟犬であるにも関わらず追いかけた。逃げる鶏を3度ほど噛んだ犬をようやく捕まえるが、鶏はぐったりしていた。動物病院で20針ほど縫うことになり、その日から毎日、隣町の動物病院へ消毒に通った。私の両親は、私が小学6年まで養鶏業を営んでいた。そんな私であったが、娘がペットとして育てている鶏を無下にできない。職場の上司はもちろん、母までもが「何で食べなかったんだ」と言った。動物病院に鶏を連れてくるのは珍しいらしく、待合室でも注目を集めた。ストレスで鶏の毛は抜け落ち、生きていけるのか心配であったが1ヵ月の通院で完治し、2ヵ月後には卵まで生むようになった。今でも笑い話として語り継がれるすずこの一大事。平成15年、夏の始まりのことである。

岐阜県可児市 長瀬由美子さん 61歳 家族・親族出会い

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