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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年9月15日~10月31日

定年を迎える

平成15年は私にとって記念すべき年です。と言うのもこの年は、定年退職をした年だからです。私は2歳の頃ポリオを患ったため、左上と下肢にまひが残り肢体不自由となりました。障がい者の就職は健常者に比べて極端に制限され、「好き」とか「やりたい」仕事内容より以前に、「この体でできるかどうか」で選ばざるを得ません。色々考えた末に、学校の先生か図書館の司書が自分に適していると思い、中学校、高校の教育免許と司書及び司書教諭の資格を取得。幸い名古屋市教育委員会で司書職の採用試験が実施されることを知り、名古屋市の図書館に就職しました。定年を迎えた平成15年は、勤務している図書館の老朽化に伴う移転改築の最終年で、旧館は通常通り開館しながら、新館建設の準備も同時に進めるという目が回るような極めて忙しい年でした。独自のスケジュール表を作成し、それをにらみながら作業を進めていったことを覚えています。幸い新館も立派に完成し、無事に開館式を迎えて順風満帆のスタートを切ることができました。 定年退職の日は、大過なく38年間働くことができた満足感に浸りながら、別れの挨拶の後、お祝いの花束をもらい、バスやJRの乗客の中を恥ずかしく照れながら持ち帰りました。体に障がいはあるものの定年まで働かせてもらったことを上司や先輩、同僚に感謝するとともに、75歳になった今、当時のあらゆることを顧みて、私は運が良かったとずっと思っています。

愛知県春日井市 生方勝也さん 75歳 喜び会社・仕事新生活・引越

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