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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年9月15日~10月31日

家族の絆と大切さ

北朝鮮拉致被害者5人が帰国して2年。離れ離れになっていた家族が帰国した。拉致した国に夫や子どもたちを置いてこなければならなかった被害者を思うと、子どものいる私も他人事とは思えず胸が痛んでいたので、再会のニュースに安堵した。一方で未だ帰国が叶わなかったり、祖国へ帰ることができず異国で無念の死をとげたりした被害者の方々を思うと、怒りと悲しみで胸がいっぱいになる。阪神淡路大震災から10年近く経ち、地震への怖さがだいぶ薄れてきていた頃、新潟県中越沖地震が起きた。阪神淡路大震災では建物倒壊と大火災が被害を大きくしたが、中越沖地震では集落の孤立が問題になり、地震による災害の問題は地域によって異なるのだと意識した。それまでは火災だけに目が向けられて対策を考えていたが、その後に起こる東日本大震災の津波や毎年起こるゲリラ豪雨など、いろいろなタイプの災害があることに気づかされた。家庭内では、共働きをしている私たち夫婦や、娘のために日々のことをこなしてくれていた姑が、突然くも膜下出血で倒れた。すぐに救急搬送し治療したので一命はとりとめたが、まひが残り歩行もできなくなり介護状態に。脳もダメージを受け正常な思考や判断が困難になった。退院後、自宅で生活するようになったが、元来働き者の姑は、立って歩くこともできないのに台所へはっていき、コンロにつかまって立ちご飯を作ろうとしてひっくり返ったり、風呂を洗いに行こうとする。動けなくなってもなお、家族のために働こうとする姑に涙が出た。私は仕事を辞め、介護生活を始めた。とてもお世話になった姑に、恩返しをしたいと思ったが、甘くはなかった。主人と娘、実家の両親や兄夫婦の助けがなくてはできないことだった。家族の大切さとありがたさを感じる年だった。

静岡県浜松市(中区) 鈴木由起子さん 51歳 家族・親族天候・災害心身の変化

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