年表

時代

年表

閉じる

平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年9月15日~10月31日

娘の結婚式

「冬のソナタ」がブームとなったこの年、とうとう娘が結婚することになった。この日が来ないことをひそかに願っていたが、本人の意思を変えることはできなかった。私はあれこれと難癖をつけて反対したのだが、そこはやはり娘が選んだ道。静かに、温かく見守るしか方法はなかった。結婚式は結婚する二人の経済状況を鑑み、ウエディングレストランで1万円の会費制、引き出物は基本的に無し、というところに落ち着いた。式当日は、バージンロードを歩く前から涙を隠しながら、いざ義理の息子に手渡す段になってもまだぐずぐずとした気持ちは拭い去れなかった。披露宴が進み、幸せそうな笑みいっぱいの娘を遠めに見ながら、「絶対やるな」と言っていた最後の両親への花束贈呈で、娘が手紙を読んだ時には、もう辺り構わず号泣してしまった。そのシーンを思い出すと今でも目頭が熱くなる。娘はいくつになっても娘で、いまだに私のすねは細くなる一方だが、孫娘にも恵まれ、まあ娘が幸せならそれでいいか、と自分を納得させる日々である。

愛知県名古屋市(千種区) 池田陸人さん 67歳 喜び家族・親族新生活・引越悲しみ

  • facebook
  • twitter
  • line

平成16年の国内・海外の主要ニュースを見る