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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年10月15日~11月30日

闘いは始まったばかり

娘が中学校に入学し、子育てが少しずつ楽になった年、新たにお世話する人ができた。昨年末に脳出血を起こし介護状態となった姑が退院・帰宅した。私は介護施設に勤めていたので「なんとかなるだろう」と思っていたが、甘かった。仕事のときは休憩も休日もあり、複数の慣れた職員で対応するので問題もすぐに解決できるが、家では主人も娘も全くの素人。固形食が食べられないため介護食を作り、排泄が失敗しても着替えようとしない姑の更衣をし、昼と夜の区別がつかなくなって夜中に外へ這い出ようとするのをなだめ止める日が続いた。24時間365日、姑がどこにいるかを感じとり、夜眠っていてもかすかな物音に敏感になっていた。何年続くか分からない、先の見えない介護生活は、重くのしかかってきた。この年アメリカで起きた大型ハリケーン「カトリーナ」の報道。巨大な台風が襲来し街を破壊するハリウッド映画は観たことがあるが、大げさなフィクションだと思っていた。強大な暴風雨の報道を見ても、現実味が無く「対岸の火事」だった、数年前までは。日本各地で起こるようになったゲリラ豪雨やそれに伴う大規模の洪水・浸水被害。日本へやってくる大型台風の増加など、もはや「対岸の火事」ではなく「当事者」になってしまったことに恐ろしさを感じた。娘が中学で部活に入り、帰宅が遅くなった。半年前ぐらい前までは普通に家事をこなしていた姑が今は幼児同前になり私を頼ってくる。少しでも長く家族と過ごしてもらえるよう頑張ろうと心に誓った。

静岡県浜松市(中区) 鈴木由起子さん 51歳 家族・親族心身の変化

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