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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年10月15日~11月30日

シャッターを押した愛知万博

今日もいろいろな人から、「すみません、シャッター押してもらえますか」。私はそのとき、愛知万博のボランティアとして、会場に立っていました。できるだけにこやかな顔で、「カメラのシャッター押します」の大きなワッペンをつけて──。この年、私は40年勤めた建設会社を退社し、4月から第二の人生に入っていました。たまたま愛知県で、それもわが家からとても近くの場所で万国博覧会が開催されることに。人生の転機、心機一転のタイミングに合わせて、この機会を記念する何かをやりたいと思い、ボランティアに応募しました。3月25日から半年の会期。始めた頃は人気がもう一つ。雪が降ったり、いろんな不手際で大丈夫と思ったりしましたが、月に1度のボランティアは土日祝に割り当てられ、頑張って出かけました。黄色のユニフォームと帽子、お揃いのバッグは今でも記念にとってありますが、会場ではよく目立っていました。初めの頃は恥ずかしさもあり、なるべく声がかからないように、ひっそりと立っていましたが、次第に声がかかることを待っているようになりました。もちろん他国の語学は堪能ではありませんでしたが、最小限の案内や身振り手振りの動作で、外国の方にもどうにか説明ができるようになりました。小さなサンドイッチの昼食をいただき、ボランティアが終わった午後はひとりで会場巡りを楽しんでいました。もちろん会期中は、パスポートを利用して私的にかなり出かけてもいました。あの非日常の時間は転職の不安も忘れさせてくれて、毎日のように流れる入場者の増加のニュースが私をワクワクさせてくれました。あれから13年。再び大阪万博の開催が話題となっています。私は愛知万博の後、上海の万博にも出かけて、すっかり虜になりました。あの記念の年に、私にとっても地域にとっても大きな思い出をたくさんいただくことができました。

愛知県瀬戸市 出崎量一さん 71歳 楽しみ喜びイベント就職・転職

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