年表

時代

年表

閉じる

平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年10月15日~11月30日

禁じ手の「安全率の先食い」

この年は、一級建築士による構造計算書偽造事件があった。県内でも半田市のビジネスホテルが問題の一級建築士の偽装によって建築されていたことが分かり、休業・解体に追い込まれた。当時この建築士に頼むとビルが安く建てられると評判だったそうだが、本来必要な鉄筋や鉄骨が減らしてあれば、安くできるのは当たり前である。偽造は建築士単独の犯行とされたが、取引業者とは「持ちつ持たれつ」の関係になるので微妙なところである。この事件は、世間の一級建築士に対する認識をあらためる契機になったと思う。審査機関の審査員の能力不足もさることながら、偽装が極端なものでなく、安全率を少し先食いしただけの巧妙なものだったので発覚しなかった。たまたま大きな地震が無かったこともあって、実害は無かったと記憶している。最近、大手メーカーによる検査データの捏造が相次いで発覚しているが、建築士の「安全率の先食い」の真似ではなく、事件発覚前から手を染めていたところもあった。建築士の事件発覚時にきちんと襟を正していれば、損失は最小限に抑えられたかもしれないのに残念なことである。福島原発の事故の例も含め、「先送り」は高く付くということを経営陣は肝に銘じてほしいと思う。

愛知県東海市 久野容一さん 60歳 流行・世相怒り

  • facebook
  • twitter
  • line

平成18年の国内・海外の主要ニュースを見る