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平成作文~未来へ

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作文応募期間:平成30年11月15日~12月31日

夢の名店

2007年、私のブームは友人とおいしいものを食べ歩くことだった。仕事も充実して、金銭的にも少し余裕が生まれたからだ。ある日、一緒に食事をした友人から聞いた。私の知人は日本料理の老舗である「船場吉兆」を年に一度訪れ、わざわざ食する機会を家族で持つと。そんな高級料理に足を運ぶ“グルメな”人をうらやましいと思った。いつか、友人と「吉兆」へ行こうとも話した。ところが、2007年に吉兆は廃業となってしまった。なんと日本料理の名店が期限切れの食材を販売し、その上、余った料理を使いまわしていたという不祥事を数年前から起こしていたのだ。私はその事件に大きなショックを受けた。いつか友と行こうとした夢の名店が、思ってもいないことをした決断に。いつも楽しみに通っていた知人は、どんな思いで事件を受け取ったことだろう。お店の経営が悪化していたのかもしれない。だが、食事を提供する側の苦肉の策は、お客へやりきれなさを与えた。長年のブランドを守るために足を運んでくれた人を食で喜ばすという精神は、ずっと守り続けて欲しかっただけに、はかなさが胸に残る年だった。

東京都(目黒区) 小林浩子さん 49歳 友人・仲間流行・世相趣味・レジャー悲しみ

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