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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年11月15日~12月31日

夢を見つけた年

平成19年、まだ小学3年生の頃、私は「公文」という塾に通っていました。「通っていた」と言っても真剣に勉強をしていたのは国語の教科だけで、他の数学や英語といった教科はほとんど真面目に取り組んでいませんでした。当時の私にとって「公文」に通うなかで一番の楽しみは、待合室にある本を読むことでした。私が最初に手に取った本は、キャラクターが冒険するような物語本ではなく、偉人の伝記のような本でもなく「未来を拓く君たちへ」という、人生はどういうものかが書かれている分厚い本でした。今考えるとなぜその本を取ったのかはっきりと覚えていません。当時、“おしゃべり坊主”だった私には「人生のあり方」なんてまだ考えられませんでした。しかし、幼い頭を使い「そういう考え方もあるのか」ぐらいには思っていたと記憶しています。その本を読み終わってから私の本に対する見方は、「活字が並んでいて難しいもの」から「新しい世界を広げるもの」に変わりました。その後、私はあるきっかけから人と話すことが苦手になると、それまで以上に本にのめり込むようになりました。「ぼくらのシリーズ」、「ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ」、「戯言及び人間シリーズ」など。家にある大きな本棚には、その時から読んでいった本がぎっしりと詰まっています。私にとって「公文」という場所は、退屈で嫌な思い出もあったけれど、人生を変える本と出会うきっかけになった大切な場所です。現在私は、小説家になるという目標の下いろいろな勉強をしています。あの時私が本を手に取っていなかったら、この話を書くことも、小説家になるという目標も無かったでしょう。そのため、平成19年は私にとって「人生を変えた年」と言っても間違いない年でした。

愛知県名古屋市(中村区) 袴田基寛さん 20歳 学校・学び

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