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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年11月15日~12月31日

激動

当時、私は妊娠していた。かねてより交際していた男性との間の子どもである。その彼には前年の夏にプロポーズは受けていたものの、仕事が楽しく貯金も無かったので結婚を延期にしてもらっていた。仕事は旅行の添乗員をしており、海外にも出て行けるようになった頃だったのだ。しかし、妊婦が続けられる仕事ではなく、退職したのが前年12月のことである。子どもの出産予定は6月。まず親に報告しなければならない。うちの親と彼は仲が良く、反対もなく、孫ができることに父は喜んでいた。彼の親に報告した際は、その場にいた全員が泣いて喜んでくれた。続いて顔合わせの準備、結婚式の準備、妊婦検診や初孫グッズの下見と目まぐるしい妊婦期間だった。3月に婚礼を済ませ、6月にめでたく元気な男の子を出産した。出産は命がけとはよく言ったもので、自分の人生最大の苦しみと痛み、そして感動だった。また初めての育児は喜びと驚き、慈愛と疲労の連続だった。その頃私はテレビを見る余裕もあまりなかったが、大好きなジブリの「崖の上のポニョ」が流行っており、ポニョソングの替え歌でわが子を必死にあやしたものだ。今では笑えるが大真面目に歌っていたのを覚えている。私の2008年は、生活環境が一変、夫婦になった途端に母になり、まさに激動だった。

広島県広島市(安芸区) 玉川早知さん 38歳 家族・親族出産・育児新生活・引越

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