年表

時代

年表

閉じる

平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年12月15日~平成31年1月31日

命の尊さ

鳩山政権になったが、なかなか期待通りとはいかなかった。そんな中で夏の仕事休みに、5年間ずっと検診を続けていた肺の検査をした。担当医師は5年間ずっと沈黙を続けている病状だから大丈夫だろうということだった。念のためCT検査を受けた。多分大丈夫だろうと思い一週間後検査結果を聞きに行った。するとなんと、検査結果は「非常事態」になっていた。今まで、ずっと沈黙を続けていた腫瘍が成長していたのだ。担当医師も顔が引きつっていた。「今からすぐ呼吸器外科へ行ってください。もうあなたは、ここにいてはいけない」。そう言われて、私は、呼吸器外科へ行った。そこで呼吸器外科の医者から「一日も早く手術をして、取り除く必要がある。もう、心臓にくっついているよ。大手術になるけど、この病院で私対応できる。手術されますか」。私は気が動転して迷っていた。医者は私の様子を見て「あなたの腫瘍はどんどん成長している。心臓に浸潤したらもう手がつけられないよ」と続けた。CTの画像を見ると、肺の腫瘍と心臓が引っ付いている。手術は3週間後に決まった。手術までの3週間、職場ではあえて明るく振る舞ったが、心の中はずっとズタズタだった。家に帰って寝るときになると、なぜか涙がこぼれた。もし手術が失敗したらと思うと涙が止まらなかった。まだ57歳だ。仕事も定年まであと3年ある。娘の花嫁姿も見てみたいな。定年したら父や母に子どもたちを見てもらった分、老後を見てあげたいなと思った。いろんなことが頭の中を交錯した。この時ほど生きたいと思ったことはない。手術の日、私は、医者を信じて命を預けようと覚悟を決めた。幸い良性腫瘍であり手術は成功した。麻酔から目が覚めて、私は「命が助かった。生きている」と思った。神様に生かされたと思って、これからの人生を感謝の気持ちとともに生きようと思った。

愛知県豊橋市 尾澤希久子さん 66歳 心身の変化

  • facebook
  • twitter
  • line

平成21年の国内・海外の主要ニュースを見る