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平成作文~未来へ

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作文応募期間:平成30年12月15日~平成31年1月31日

タイムスリップ

「拝啓 この手紙 読んでいるあなたは」。平成21年3月、私は病室でテレビから流れるアンジェラ・アキの歌に耳を傾けていた。長年患っていた病に決別すべく、開腹手術を受けたのだ。当時私は42歳。歌詞に出てくる「15の君」とはかけ離れたおばちゃんである。自分では全くおばちゃんという自覚はなかったのだが。なんとなく術後は、今までの自分とさよならをした感じがあり、これから新しいスタートを切るんだと、思ったりした。歌と自分をどこかしら重ねていたように思う。そんなこともあり、アンジェラの声は心にしみた。しかし音楽の力というものは不思議である。日頃忘れてしまっている出来事を思い出させ、イントロを聞いただけであの日へと一瞬にして連れ戻すのだから。もし、あの日の自分に声をかけてあげることができるのなら、「よく頑張った」と。そしてもう一つ、「開腹手術の術後に読む本として、さくらももこの『まるこだった』を病室に持ち込んだのは大失敗だったね」と。なぜなら面白すぎて、笑いを堪えるのが辛い。笑うと傷が割けるように痛い。選択ミスもいいところだった。あの痛みもよみがえるアンジェラの曲である。

愛知県豊明市 松本あずささん 52歳 流行・世相心身の変化

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