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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成30年12月15日~平成31年1月31日

柱の傷

突然、主人がポツリとひと言、「家を建て替えるか」。築35年。確かに水回りは古くなり不便さを感じていましたが、私は家の建て替えはまだ先のことと思っていました。思いたったら早いもので、ハウスメーカーが決まり、あれよあれよと話は進んでいきました。当時の私は新しい家を建てる喜びより、今まで住んでいた家を取り壊す寂しさをひしひしと感じていました。長男が高校に入学し、初めて彼女を家に呼びたいと言った日に、主人と2人大慌てで部屋を大掃除したこと。和室に布団を敷き詰めて家族5人で毎日賑やかに寝ていたこと。3人の子どもたちの誕生日にはケーキを食べてから、柱に傷を付けて成長の証を印すのが恒例行事でした。平成22年。柱の傷にあわせて子どもたちも成長して、部屋が欲しい年頃になったちょうど良いタイミングだったのかと思います。子どもたちの成長を鉛筆で刻んだ大事な柱は、新しいピカピカの家に残してもらいました。忙しく大変でしたが良い時代、幸せな時間を過ごしていたなと思います。

愛知県西尾市 石川恵子さん 54歳 喜び家族・親族新生活・引越

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