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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年1月15日~平成31年2月28日

「なんとなく生きる」を止めた日

平成23年3月11日。その日は高校の授業が予定より早く終わり、母と一緒に銭湯へ行っていた。「あんた、もうすぐ高校卒業じゃね。立つ鳥跡を濁さず。卒業式の日まで、きちんと真面目に勉強するんよ」、「うん、分かってるよ」。テレビのあるサウナ室で、母とそんなやりとりをしていたその時。「東北地方太平洋沖で、マグニチュード9.0の地震が発生」と、画面の上部に白色で書かれたテロップが表示された。「大きい地震だ。怖いね」などと話していたら、その数十分後、津波で流される大勢の人たちの映像が流れてきた。屋根や車の上から、必死に助けを求める人たち。これは夢だろうか。夢なら早く覚めてほしい。目をつむり、一心にそう祈った。しかし、それは夢ではなかった。数分後、「福島の第一原発で津波による事故が発生」というテロップがテレビに流れた。原発と言えば、放射能を取り扱っている施設。「人体に大きな悪影響を及ぼす放射能が外に漏れたらどうしよう」、そんな不安が私を襲った。「このままではいけない」、とっさにそう思った。春からは、第一志望の地元の短大に進学する予定だった私。なんとなく高校を卒業して、なんとなく短大に進学して、その後は普通の会社に就職して。そんな人生を送るんだろうなと思っていた。しかし、未曾有の災害が発生し、「なんとなく生きる」ではダメだと思った。その日から私は、パソコンで文章を書くようになった。もう二度と震災で尊い命が奪われることがないよう、今自分にできることは何だろう、そう考えた時に、頭に浮かんだのが「文章を通して、東日本大震災の教訓を多くの人たちに伝える」ということだった。一日一日を大切にして日々を過ごすようになった。今ここに命がある奇跡を、神様や先祖に感謝して。3月11日に起きた出来事は、私の人生を大きく変えるきっかけとなった。

愛知県名古屋市(千種区) 河合はつねさん 24歳 天候・災害心身の変化

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