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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年1月15日~平成31年2月28日

他人事ではない

平成23年に長男、次男が同時にW受験し、ありがたいことに進学できた。二人とも将棋部に所属した年だ。3月11日の午前中。次男の入学オリエンテーションがあった日だ。帰宅後、慣れないことでちょっと疲れていた私は、午後からソファでウトウトしていた。何だか自分の体が、グウォングウォンと揺れたような気がした。「あれ、疲れすぎて、めまいでもしたのか」と思っていたら、次男が「今、地震やん」と、2階から降りてきた。そして、慌ててつけたテレビの映像は、東日本大震災直後の映像だった。日頃この地域では、南海トラフ地震の予想や対処などを伝えていた。でも、テレビに映っていた映像は、その予想をはかに超えていた。自分自身がその映像を見ていたことは、今でも覚えている。でも、その後、自分が何をしていたか覚えていない。想像を超える出来事が、目の前で起こっていた。その年の夏、次男は全国高校将棋選抜の県大会団体戦のメンバーとして優勝し、全国大会に行くことになった。全国大会の会場は、福島県会津若松市だった。このような事態になって、大会が開催されるのか分からなかったが、引率の先生方と共に次男は福島県に行った。大会が終わり、帰ってきた次男に状況を聞いてみた。行く途中に地震の爪痕が、電車から、タクシーから見えて、衝撃を受けたこと、会津若松の会場の様子などを、ポツポツと話してくれた。そして、大会後に対局を観戦しに来てくれた、地元の将棋の好きなおじいちゃんたちと、次男たちが将棋を指した時に、誰かが「電気なくても、将棋がさせるっていいね」と教えてくれた。非常事態の出来事があって生活が大変な時、大会を開催して頂き本当にありがたいと思ったと同時に、自分たちがそういう状況になったら、何ができるかも考えさせられた私たち親子にも、他人事ではない出来事だった。

岐阜県各務原市 宮嶋美詠子さん 53歳 天候・災害イベント入学・進学

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